妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』

坂本高子さん(仮名・47歳)は、スーパーでの試食販売を長らく生業としてきた。ベテランの彼女が最近、現場で最も「怖さ」を感じるのは、客側の過剰な反応だという。

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「コロナ禍で一時期は仕事がほぼなくなりましたが、現在はなんとか戻りつつあります。ただ、以前のような活気が戻ったとは言えません。物価高の影響もあり、今後はこうした販促活動自体がなくなっていくのではないかという不安を抱えながら、細々と続けています」

長年現場に立ってきた高子さんが、ここ数年で顕著に変わったと感じるのは「客側の振る舞い」だ。

「昔は、試食をしたら購入を検討するという『暗黙の了解』のような空気があったように感じます。私自身、無理に買っていただかなくても、美味しく試してもらえたらそれで十分なのですが、一口食べて無言で立ち去られることが増えると、やはり寂しいものです。以前は『おいしい』『ありがとう』と声をかけてくださる方も多かったのですが、今は

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