上司の仕事を笑顔で肩代わり。絶対に口答えしない彼女の本心とは
遠回しに負の感情を伝えてくる女性。職場では「いい子」と評判だけど/被害者姫(1)
「疲れている」「やりたくないのにやっている」言葉にすると角が立ってしまう負の感情を、無言や無視、ため息などで暗に伝える――。こうした行動を「受動的攻撃」と呼びます。
一児の母で会社員として働くアヤは、「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」と社内でのウケが抜群。一方で、自分の思い通りにいかないことがあると、自覚のないままに受動的攻撃を使うクセがありました。ある日、直属の上司である坂井が妊活のため仕事をセーブし、アヤがそのフォローに回ることに…。
妊活や産休・育休のフォローをする人のケアも大切だと感じさせられるエピソードを見ていきましょう。
※本記事は水谷緑著の書籍『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』から一部抜粋・編集しました。
アヤさん、ちょっといい?
わかりました、もちろんです!
かわいそうな人でいたい
坂井さんにはお世話になってるし
でも皮肉ですよね
悪い人じゃないけどズバズバ言い過ぎるんですよね
「かわいそう」?
じゃあお先に失礼します
ごめんごめん
アヤさーん
会議室の予約したいんだけど
も〜ちゃんと見てて!
彼女は絶対上司に口答えしない
著=水谷緑/『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』
