イラストレーターや漫画家として活躍する桜木きぬ(@kinumanga)さん。自身の死産の体験を振り返り、その葛藤や命の輝きをリアルに描いた『わたしが選んだ死産の話』は、連載元の「ダ・ヴィンチWeb」で累計1000万PVを獲得するなど大きな話題となり、電子書籍として発売された。

【漫画】本編を読む

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」より

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P1

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P2

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P3

2人目を考え始めて数年が経ったある日、ようやく念願だった妊娠が発覚する。喜びもつかの間、病院の診察を受けているときに医師から「染色体異常」の可能性を指摘される。

後日、羊水検査を受け「18トリソミー」という結果が告げられる。自然流産となることが多く、無事に産まれても生後1週間以内に約60%が死亡し、生後1年まで生存する子は10%未満という。

そこから主人公は悩み、もがき、苦しんで、最終的には死産を選ぶこととなる。物語はその後も続き、最後には「あの子がいてくれてよかった」という思いにいたるまでを描き、完結する。

本記事では同作品の第5話『お腹の赤ちゃんを天国に送ります』を抜粋し、この漫画に込めた思いなどを桜木さんに聞いてみた。

※紹介している内容は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。同様のことでお悩みの場合は医師・看護師ほか専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧にはご注意ください。

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P4

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P5

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P6

–桜木さんが『わたしが選んだ死産の話』で描きたかったことや本作に込めた想いを教えていただけますか。

「あんまり人に話さないけどこんなことがあったんだよ、という気持ちで描きました。聞いてほしかったんだと思います。流産・死産の経験者の方は同じように人に話さず胸に秘めている人が多いと思います。この本をきっかけに、周りの気の置けない方と実は私も…なんて話ができたらいいのかなと思います。悲しい経験をわかち合って楽になれそうだったら、なってほしいです」

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P7

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P8

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P9

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P10

第5話「お腹の赤ちゃんを天国に送ります」P11

–『わたしが選んだ死産の話』を手に取る読者のみなさんへ、メッセージをお願いします。

「悲しい経験談がおもになってしまっているのですが、それを経験したあと10年生きて、どのように消化しつつあるのか、またできないままでいるのかをみてもらえたらと思います。ぜひ最後までご覧ください」

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