医療費が高額になった場合、自己負担額を一定に抑える「高額療養費制度」。
自己免疫疾患の治療で長年この制度を利用してきたジャーナリストは、2024年冬に政府が発表した「改悪」案に不安と憤りをおぼえ、取材を開始する。
疾患当事者や研究者、政治家などの証言が浮き彫りにしたのは、健康に「格差」がある日本社会の現状や、セーフティネットとして十分に機能せず、〈世界に冠たる〉とは到底いえない医療保険制度の姿だった。複雑で入り組んだ高額療養費制度の問題を、一般書として初めて平明かつ多面的に解明する!
自己免疫疾患の治療で長年この制度を利用してきたジャーナリストは、2024年冬に政府が発表した「改悪」案に不安と憤りをおぼえ、取材を開始する。
疾患当事者や研究者、政治家などの証言が浮き彫りにしたのは、健康に「格差」がある日本社会の現状や、セーフティネットとして十分に機能せず、〈世界に冠たる〉とは到底いえない医療保険制度の姿だった。複雑で入り組んだ高額療養費制度の問題を、一般書として初めて平明かつ多面的に解明する!
◆目次◆
第1章 高額療養費制度とは何か
第2章part1 政治的・財政的背景から読み解く〈見直し〉案
第2章part2 患者団体はどう〈見直し〉案凍結を実現させたのか?―天野慎介氏に訊く
第3章 2024・2025年〈見直し〉案は何が問題だったのか?―安藤道人氏に訊く
第4章 高額療養費制度に潜む「落とし穴」を検証する―五十嵐中氏に訊く
第5章 「魔改造」を施された日本の医療保険制度と高額療養費制度―高久玲音氏に訊く
第6章part1 司法の観点から高額療養費制度を検証する―齋藤裕氏に訊く
第6章part2 立法の観点から高額療養費制度を検証する―中島克仁氏に訊く
第7章 「健康格差」解消のために、どのような医療保険制度を構想すればよいのか?―伊藤ゆり氏に訊く
第8章 大局的な視野で日本の医療保険制度と高額療養費制度を捉える―二木立氏に訊く
◆著者略歴◆
西村章 (にしむら あきら)
1964年、兵庫県生まれ。ジャーナリスト。
著書に第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞・第22回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作『最後の王者MotoGPライダー・青山博一の軌跡』(小学館)、『再起せよ スズキMotoGPの一七五二日』(三栄)、『スポーツウォッシング なぜ〈勇気と感動〉は利用されるのか』(集英社新書)など。
自己免疫疾患の治療で2009年から高額療養費制度を継続利用中。
