子どもの習い事にまつわる悩みの中でも、特に深刻なのが「費用の負担」。発表会の費用対効果や、兄弟が増えた時の予算配分、高額な備品の購入など、親が「モヤモヤ」を感じる場面は多々あります。大切なのは、親の無計画で子どもの熱意を奪わないこと。そして、たとえ「その他大勢」の役であっても、子ども自身が楽しんでいるかどうかの原点に立ち返ることです。
今回は、石田勝紀さん監修の『子どもに習い事をさせたいと思ったら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)を一部抜粋してご紹介いたします。
高額なピアノや遠征費、兄弟の月謝問題など、家計と子どもの熱意のバランスをどう取るべきか、親の心を軽くする判断基準をお伝えします。
習い事の悩みにぶつかったら子どもの視点でみてみよう
大切なのは、子どもが楽しめているかどうか
習い事をはじめる前、はじめてから、やめどき……と、子どもが主役とはいえ、保護者の習い事への悩みはつきません。「時間・スケジュール」問題を筆頭に、「メンタル」や「費用の負担」など悩みは多様であふれています。子どもの人数が多ければ、習い事の数も増え、さらに問題は複雑化していくでしょう。
ですが、悩んだときはまず原点に立ち返り、「習い事で子どもに体験、経験をさせてあげたい」という感覚を思い出してください。子どもが小さい年齢であれば、保護者の判断で進めてしまいがちですが、子どもの視点でみること、子どもが楽しめているかどうかを基準にすることで、意外と悩みは解決に近づいていくものです。
費用の負担に関する悩み
Q.発表会でその他大勢ばかり。お金ばかりがかかっていて疑問です。
バレエを習わせています。一年に一度、大がかりな発表会があり、そこに多額の費用がかかります。しかし、わが子はその他大勢の役ばかり。お金ばかりがかかっていて、上達しているのかわからず、続けることに疑問です。(バレエ・小5)

A.金額よりも、気にするべきは子どもが楽しんで取り組んでいるかどうか
習い事には、バレエのほかにも発表会や舞台など、成果を披露する場があります。晴れの舞台に立つ場合は、その分の費用がかかることも少なくありません。結果を重視する保護者は「なんで、主役じゃなくてその他大勢なの?」などと、思うこともあるかもしれません。
しかし、子どもに言ってしまうことは絶対にやめていただきたいです。
習い事の目的は何ですか? 発表会で目立つこと? そうではないですよね。
たとえ、その他大勢の役でも、本人が楽しんでいればよいのです。上達しているかどうかの視点ではなく、子どもが楽しんでいるかの視点で子どもをみてください。
Q.上達したり、兄弟がやりたがったり習い事の費用がかさむのが心配です。(小4、小2の2人)

A.費用のことは最初に想定しておくべきこと。適当に決めないで、計画性をもって
習い事は、学年があがったり、上達したりしたら、月謝が高くなるのは一般的です。また、上の子の送迎などで習い事を見学しているうちに、下の子が同じ習い事に興味を示すのもよくあるケース。いずれにしても、習い事情報を集める段階で費用のことは想定・計算しておくべきです。受験に関しては費用を考えるのに、習い事は勢いではじめて、払えなくなったらやめればいいや、というスタンスは危険です。そして何よりも、保護者の無計画が原因でせっかく頑張っている子どもを振り回すことになってしまわないようにしたいものですね。
習い事をはじめたい子ども。でも兄弟も多く、費用がありません。
