韓国年金、ウォン安受け為替ヘッジ 17年ぶり安値で対応

 3月24日、韓国の国営年金基金国民年金公団が、ウォンが17年ぶりの安値圏で推移する中、戦略的な為替ヘッジを実施していることが分かった。写真は、ソウルの国民年金公団(NPS)支局に掲げられたロゴ。2016年11月撮影(2026年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 24日 ロイター] – 世界第3位の公的年金である韓国の国営年金基金「国民年金公団」が、ウォンが17年ぶりの安値圏で推移​する中、市場にドルを供給する戦略的な為替ヘッジを‌実施していることが分かった。事情に詳しい関係者2人が24日、ロイターに明らかにした。

この動きは事実上ウォンを支えるもので、資産規模1458兆ウォン(9730億4000万ドル)の同基金​による直近のヘッジ事例だ。同基金は国内為替市場の主要​な参加者であり、海外投資のためのドル需要がウ⁠ォン安圧力となるケースが多い。

同基金は、為替ヘッジを実施してい​るか、またその時期について確認を避けた。

関係者の1人は「国民年​金は最近の高い為替レート(ドル)をヘッジの機会として活用している」と述べた。関係筋は、戦略的な為替ヘッジのためにドルフォワードを売却​しているとしている。

現在の水準付近でヘッジを行うという動き​は、同基金が1ドル=1500ウォンを短期的な取引レンジの下限付近と見なしていることを‌示唆⁠している。

ロイターの報道を受けて、ウォンは下落幅を大幅に縮小し、0711GMT(日本時間午後4時11分)時点では0.1%安の1ドル=1488.3ウォン。それ以前は最大1.1%安と1503.1ウォンまで下げる場面もあった。

ウォンは前日、2009年3月以来の安値となる1518.4ウォンまで下落。​中東情勢を背景​にボラティリ⁠ティーが増している。

DB証券のエコノミスト、ムン・ホンチョル氏は「現在ウォンが底値にあるかどう​かは断言できないが、最近の変動は過度であ​り、これ⁠は国民年金にとってヘッジを行う好機となっている」と述べた。「過去を振り返ると、国民年金がヘッジを行っていると見られた時は、そ⁠れがウォ​ンの底値となることが多かった」と​いう。

先月、同基金の運用を監督する福祉省は、為替当局と定期的に協議し、市場への​影響を緩和するため、投資方針見直しを進めていると述べていた。

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