妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
スマートフォンひとつで、自ら撮影した写真を使ったオリジナルグッズが手軽に作れるようになった昨今。しかし、その手作りグッズの配布に困り果てているという女性がいます。
「他人の子どものアクリルスタンドやバッジなんて、正直いりません。申し訳ないけれど、私にとっては処分に困る物でしかなくて……。辛辣に言えばゴミ」
Yahoo! 配信用パラグラフ分割

そう語るのは、三宅あやさん(仮名・41歳)です。都内のメーカーに勤めるあやさんは、現在独身で、今後も結婚する予定はないといいます。
「一人の時間が好きですし、今の生活に満足しています。でも、令和の時代になっても独身は肩身が狭いと感じる場面は多いですね。結婚しないの?とか、子どもを産めなくなるよ、といった言葉をかけられることも少なくありません」
国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の世帯数の将来推計(2024年推計)」によると、2050年には全世帯の44.3%が一人暮らし世帯になると予測されています。かつての標準世帯(夫婦と子供)が減少の一途をたどるなかで、家族観のアップデートが追いついていない職場の歪みが、三宅さんのような悩みを生んでいます。
こうした状況に、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話します。
「子持ちさまという言葉があります。子連れの親が職場や公共の場で、当然のように特別扱いを求めたり、周囲への配慮なく自分の価値観を押しつけたりする行動を指すネットスラングとして生まれました。今回のあやさんのケースは、その新しい形ともいえるかもしれません」
少子化対策の文脈もあり、社会全体で子育て世帯をサポートしようという機運は高まっています。
「その一方で、子どもを持たない選択をした人々や、持ちたくても持てなかった人々が、職場で疎外感を抱くケースがあるのも事実です。悪意のない行為が、受け取る側を静かに追い詰めていることに、当事者が気づいていないことが問題なのです」
あやさんは、職場の人間関係は良好だと思っていました。しかし、同じ部署の同僚・Aさんが育休から復帰したことで事態は一変します。
「復帰の挨拶として、部署の全員にお菓子と小さな封筒が配られたんです。開けてみたら、Aさんの赤ちゃんの写真で作られた小さなアクリルスタンドが入っていました」
ー可愛いでしょ? デスクに飾ってね!
「一瞬、思考が止まりました。これをもらって、一体どうしろというのか。戸惑いしかありませんでした」
あやさんはその場では、精一杯の愛想笑いを浮かべたといいます。 「今は、愛想笑いなんてしなければよかったと後悔しています」
【関連記事】「なんで飾ってくれないの?」机の上に置けと迫ってくる同僚にげっそり。「じゃあ」と彼女が渡してきた袋の中身
※本記事で使用している写真はイメージです。 【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】山本康裕 【出典】国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(2024年推計)」
![「マジでゴミ…」40代子持ち様が配った子どもの写真付きグッズに物議。置き場に困る贈り物の行方【専門家助言】 | FORZA STYLE|ファッション&ライフスタイル[フォルツァスタイル] 「マジでゴミ…」40代子持ち様が配った子どもの写真付きグッズに物議。置き場に困る贈り物の行方【専門家助言】 | FORZA STYLE|ファッション&ライフスタイル[フォルツァスタイル]](https://www.wacoca.com/life/wp-content/uploads/2026/03/img_d7dae3b227b561b4a540be012f031b755927189-1170x780.jpg)