自然に満ちあふれる北海道の北部で漢方薬局を営む両親のもと、幼いころから漢方に触れて育った薬剤師・養生アドバイザーの松浦尚子さん。四季に寄り添いムリをせず生きることこそが、彼女にとってのウェルビーイングだ。
人間も自然の一部。四季に添って暮らせば、体が整います
「動物は自然の営みに逆らうことなく生きています。人間も動物なので、暦どおりに体の中も変化するのが自然です。自然から外れれば外れるほど不調に陥ってしまうんです。暦を見て、自分の状態を見て、日々ムリのないように暮らすことで、薬に頼らなくてもいい健康的な暮らしが手に入ります」
店内には主要な7つのカテゴリに分けられた漢方薬が並ぶ。「漢方入門者にもわかりやすいようディスプレイしています」と松浦さん。
毎朝、自身と家族の「舌」の状態をチェックする。これが、松浦家のルーティーンだ。
「体の状態はすべて舌に現れるもの。色や形をチェックし、その日に食べるものを考えます。といってもお味噌汁の具を変える程度ですけどね。旬ならではの食材は、まさに天然の薬。ちなみに秋は乾燥やほてり、便秘、イライラ等が気になる季節。豆腐や大根、梨など白色の物を食べて体を潤し、体内にたまった余計な熱を排出しましょう」

休みの日はキャンプに出掛けたり、自宅近くの河川敷に足を運んで野草を摘んだりして過ごすという松浦さん。自然と向き合うことも、体と心を整えるメソッドになる。こうした思考からか、松浦さんはカウンセリングを重視し、「薬をできるだけ出さない薬局」を目指している。

「漢方はあくまでもツールで、不調を正すのは自身が持つ力。旬の食べ物を食べ、よく眠り、自然と触れ合い、四季を感じながら暮らし、自身のなかにパワーを蓄えることが、健康への近道になります。体が整えば、メンタルも整う。メンタルが整えば、体もより整います」
陰陽と五行を組み合わせた「陰陽五行説」に基づき、体と心の調和を保つよう指導。「秋に大切なのは睡眠。少し多めに眠るといいですよ」
人を元気にすることがライフワークであると自負。松浦さんの温かな人柄に惹かれ、店に足を運ぶ客も多い。
「四季に添って生きるのは、お金がなくてもできること。自然を意識するだけで体が変わることを、できるだけ多くの方に知っていただきたいと思っています。私は両親から『お客様のことを、家族と思って接しなさい』と言われて育ちました。お店に来てくれる方一人ひとりが幸せになれるよう、エールを送り続けていきたいと思います」
LAOSI
東京都渋谷区神山町42-9
https://laosi.jp
松浦尚子さん(まつうら・ひさこ)
薬剤師、養生アドバイザー。北海道出身。昭和薬科大学卒業後、西洋医学の経験を経て漢方の道へ。2021年に漢方入門・薬店〈LAOSI〉の立ち上げに参画し、東洋・西洋双方の視点から編み出した幅広いアプローチで「暮らしに寄り添う薬」を届ける。漢方や養生によるセルフケアの間口を広げ、身近なものとするため、常備薬の選び方などのセミナーも開催。
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Photo:Tomoya Uehara Text:Megumi Waguri
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