ニューヨーク(CNN) たんぱく質はもう脇に置こう。食物繊維が今年の次なる「注目栄養素」になりつつある。

消費者、特にZ世代は胃腸の健康に強い関心を示しており、TikTok(ティックトック)では「ファイバーマキシング」と呼ばれるトレンドが広がっている。食事中の食物繊維量を最大化しようとする動きに乗り、大手食品企業は食物繊維に焦点を当てた新商品を投入している。

市場調査会社NIQの健康・ウェルネス分野の有識者、シェリー・フレイ氏は「消化や腸内環境の面で消費者ニーズがあり、それはここ数年見られている」と述べた。さらに、若い世代は消化器の健康が肌の改善や認知機能の向上と関連していることを理解していると付け加えた。

食品・飲料の調査会社データエッセンシャルは、このトレンドを知った消費者の52%が「ファイバーマキシング」を試してみたいと関心を示し、42%が「高食物繊維」と表示された食品はより健康的だと考えていることが分かったとしている。

食料品店はこのトレンドに対応して、食物繊維を豊富に含む商品の仕入れを増やしている/Allison Dinner/EPA/Shutterstock
食料品店はこのトレンドに対応して、食物繊維を豊富に含む商品の仕入れを増やしている/Allison Dinner/EPA/Shutterstock

フレイ氏はCNNに対し、食物繊維はこれまでの健康志向の消費者トレンドの延長線上にあると述べた。最初は水分補給で、「リキッド I.V.」や「エレクトロリット」といった製品の台頭に見られた。その後はたんぱく質で、いまも衰える気配はない。「自然な次の段階は食物繊維だ」と同氏は述べ、複数のトレンドが収束する状況を「パーフェクトストーム(様々な条件がそろうこと)」と表現した。

また、食物繊維は体内に自然に存在するGLP-1を刺激することが証明されていると述べた。GLP-1は、「ウゴービ」など市場に広がっている減量薬に使用される食欲抑制ホルモンだ。

大手食品企業の対応

消費者の食物繊維への関心は、すでに食料品店の棚に表れている。ホールフーズの2026年予測では、パッケージで食物繊維を前面に打ち出す表示が増えているほか、食物繊維を添加した製品も増えているとした。

会員制オンラインスーパーのスライブ・マーケットでは、過去1年で食物繊維関連用語が30%急増し、買い物客はスナックやバー、サプリメントを選ぶ傾向にあると広報担当者はCNNに語った。

大手食品会社もこの動きに注目している。ペプシコのラグアルタ最高経営責任者(CEO)は昨年10月の決算説明会で「食物繊維は次のたんぱく質になる」と述べた。

「消費者は食物繊維こそ必要な栄養素だと理解し始めている。実際、米国の消費者の食生活では不足しており、その重要性は高まるだろう」とラグアルタ氏はアナリストに語った。米政府は20年、女性の90%以上、男性の97%が食物繊維の推奨摂取量に達していないと発表している。

ペプシコはすでに食物繊維を前面に打ち出した商品で清涼飲料部門を強化している。昨夏、ポッピの買収後に、食物繊維を追加した腸に優しいソーダ「ペプシ・プレバイオティック・コーラ」を発売した。さらに「サンチップス」やポップコーン「スマートフード」、水分補給製品「プロペル」の食物繊維強化版など、追加製品も投入される予定だ。

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