今年のBAFTAレッドカーペットは、伝統的なエレガンスを土台にしながらも、固定観念を打ち破る「個のパワー」が強く響き合う場となった。その象徴とも言えるのが、76歳にして艶やかな黒髪からプラチナブロンドへと劇的な変身を遂げたヴェラ・ウォンだ。年齢という枠組みを軽やかに飛び越え、自らのアイデンティティを更新し続ける彼女の姿は、2026年のビューティーにおける「真の自由」を鮮烈に印象づけたといえる。
今回の大きなハイライトの一つが、シャネル(CHANEL)のアンバサダーを務めるジェシー・バックリーが見せた、引き算の美しさだ。最高峰のスキンケア「サブリマージュ」で丁寧に整えられた肌は、まるで内側から発光するような極上の質感を放っていた。彼女の構築的なブロンドのショートヘアを引き立てるため、メイクアップはあえてミニマルに。フレッシュな素肌感を主役にしたこのルックは、過度な装飾を排した、現代における真のラグジュアリーのあり方を提示している。
また、今季のリップメイクにおいて大きな潮流となったのが、肌の美しさを際立たせる「ニュートラル・カラー」の台頭だ。オデッサ・アジオンが見せた、鼻ピアスのエッジィなアクセントと、色味を抑えた「ノーメイクアップ・メイクアップ」のコントラストは、完璧に作り込みすぎないモダンな抜け感を演出している。一方で、会場全体を見渡せば、深い赤やピンクといったステートメントな唇も点在しており、それぞれの個性に合わせた自由な選択がなされているのが2026年の特徴だ。
既存のルールを鮮やかに更新し、自分らしさをアップデートし続けるセレブたちの、輝きに満ちたビューティー・モーメントをギャラリーでチェックして。
