『veggy』編集長吉良さおりさんの最新・ヴィーガントピックス

今回は、コーナーの準レギュラーとしておなじみ、日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌『veggy』の編集長・吉良さおりさんが登場!
現在発売中の『veggy』の特集は「腸開運」。新年号ということもあり、ここ数年続けている「開運」特集の流れを汲みつつ、今回は腸にフォーカスしたそうです。冬はどうしても食べ過ぎや飲み過ぎになりやすく、体にいろいろ溜め込みがちな季節。そこで「腸を整えることが、結果的に運気にもつながるのでは」という発想に至ったといいます。さらに興味深いのは、古来より腸が単なる消化器官ではなく、心身や運命とも結びつけて捉えられてきたという歴史的背景でした。
話の中で登場したのが、江戸時代の観相家として知られる水野南北の考え方です。彼は人の運命や性質と食の関係を説き、食事の内容が体調だけでなく生き方にも影響すると考えました。なるべくプラントベースの食事が良いと述べていた点も、現代の価値観と不思議な共鳴を見せます。食べるものが変われば、体が変わり、行動や選択も変わる。その積み重ねが人生を形づくる――そんな思想が、今回の特集にも分かりやすく紹介されています。
誌面には「キッチンファーマシー」という発想のもと、自宅で作れるシロップのレシピも掲載されています。中でも印象的なのが「ファイアーサイダー」。欧米では昔から家庭の常備薬のように親しまれてきたドリンクで、にんにくやジンジャー、ハーブなどを組み合わせて作ります。刺激の強い素材が中心ですが、ハーブの香りが加わることで不思議と調和し、日常的にも楽しめる味わいになるのだとか。日本でも手に入りやすい材料で作れるよう工夫されている点も魅力です。
また、吉良さん自身が学んだ経験があるという「望診」の話題も興味を引きました。顔色や肌の状態など、見た目から体調の変化を読み取る東洋医学の考え方で、例えば唇や頬の様子から胃腸や肺の状態を推測することもあるそうです。ちょっとした変化に気づくことで、その日の食事や生活を見直すきっかけになる。専門的でありながら、どこか日常に寄り添う知恵のようにも感じられます。
さらに印象的だったのは、「何を食べるか」だけでなく「どんな環境や気持ちで食事を作るか」という視点です。調理する場所を整え、心地よい空間を保つことの大切さ。作る人の気持ちは不思議と料理に表れ、食べる人にも伝わる――そんな実感のこもった言葉が語られました。忙しさに追われる日々の中でも、少しだけ意識を向けることで、食卓の空気は変わるのかもしれません。

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