
スイス経済は数多くの中小企業に支えられている
Gaetan Bally / Keystone
外国に買収されたスイス中小企業の数が2025年に過去最多を記録したことが、コンサル会社デロイトの調査で明らかになった。
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スイスには高度に専門化されたニッチな企業が多く、世界に君臨できる企業も珍しくない。2025年に外国投資家に買収されたスイスの中小企業は104社と、前年より65%多かった。デロイトが調査を始めた2013年以降で最多となる。
デロイトの調査では、売上高1000万フラン(約20億円)以上かつ従業員数250人未満の企業を中小企業と定義している。また時価総額は500万~5億フランと定める。これらの中小企業はスイスの全労働者の3分の2を雇用する。
ただスイスの中小企業の消滅を心配する必要はない。現在、スイスには62万社の中小企業があり、常に新しい企業が生まれている。
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世界貿易
国際貿易が試練 スイスのような国々にとってルールが依然重要である理由
このコンテンツが公開されたのは、
2026/01/12
米国が多くの国々への輸入関税を大幅に引き上げたことで、世界貿易は圧迫を受けている。二国間協定が再び注目され、力による政治が国際ルールをねじ伏せるのではという懸念も再燃する。世界貿易機関(WTO)元チーフエコノミストのラルフ・オッサ氏が、スイスのような小規模経済国の役割を語る。
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購入者はどの国?
デロイトによると、2025年にはアメリカ企業による買収件数が前年より大きく減った。一方でヨーロッパ勢による買収が活発化し、買収案件の8割を占めた。デロイトは、ドル安とドナルド・トランプ政権の関税政策が背景にあると分析している。アメリカの投資家にとって、海外企業の買収は割高になっている。
買収件数で最多だったのはフランスの投資家で、27%を占めた。ドイツの投資家が19%で続いた。他のヨーロッパ諸国、特に北欧諸国からの投資家も大幅に増えた。
スイス企業による外国企業の買収
デロイトによると、スイス中小企業が外国企業を買収したケースは51件と、前年から4分の1減った。デロイトはその背景として、地政学的な不確実性によりスイスの投資家や企業が慎重になったことを指摘している。
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独語からのGoogle翻訳:ムートゥ朋子
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