2026年2月10日、日経平均株価が史上初めて終値ベースで5万7000円を突破するなど、株式市場は活況を呈している。
そのような中で、株式投資に興味をもっている不動産投資家も多いだろう。
そこで、今回は株式投資について取りあげてみようと思う。
出典:写真AC
日経平均株価とは、東証プライム市場に上場している銘柄のうち、代表的な225社の株価の平均を表したものだ。
日本株の市況の好調・不調を判断するための指標として最も代表的なものだろう。
株式はハイリスクハイリターンだと良くいわれるが、日経平均の過去の値動きを見ることで、株式保有リスクの大きさを窺い知ることができる。
日経平均の推移を見ると過去にも1990年のバブル期には3万8915円という高値を記録したことがあったが、その約8年後の1998年にはアジア通貨危機や金融不安により、1万2000円台まで価格を下げている。
その後、ITバブルの到来により2000年3月には2万円台を回復するもリーマンショックなどの影響により2009年にはバブル後最安値となる7054円をつけることとなった。
2012年12月に発足した第2次安倍内閣による経済政策「アベノミクス」が進められたことを契機に株式市場は上昇基調に転じ、コロナ禍などで一時的に下落することはあるものの、ここ10年ほどは基本的に右肩上がりの上昇基調となっている。
日経平均10年チャート 出典:SBI証券HP
このように日経平均の推移を見てみると、下落傾向、上昇傾向のいずれの場合も非常に値動きが大きいことが特徴といえる。
ただし、日経平均は個別株の集合体であることから、分散投資のリスクヘッジが効いている指標であり、個別株で見ると更に値動きが大きい(=リスクが大きい)点は注意が必要である。
このような事から株式投資はハイリスクハイリターンの投資であるといえ、投資を始める際には留意して欲しい。
三菱重工株はここ半年間で3600円~5100円の間を推移している。 (出典;Yahooファイナンス)
【株式投資の始め方】
株式投資を始めるためには、まず証券会社に口座を作る必要がある。
証券会社は大きくネット証券(SBI証券、マネックス証券など)と対面型証券(野村證券、大和証券など)の2つに分類される。
一般的にネット証券は手数料が安く情報ツール・分析機能が豊富、対面型証券は担当者による提案やサポートがあるという特徴がある。
どちらを選ぶかは個々人の好みによるところが大きいので、自分にあった証券会社を選ぶのが良いだろう。
【投資スタンス】
どの株式に投資をするのかなど銘柄選定をするにあたっては、前提として自らの投資スタンスをある程度決めておくことをお勧めする。
代表的な投資スタンスとしては以下のようなものがある。
◉ 期間によるスタンス
・中期~長期投資
数年から数十年の期間で投資を行う。成長しそうな企業に投資をして時間をかけてじっくり資産を増やすという考え方
・短期投資
その日のうちに売買を完結させるデイトレードから数週間の短期間でニュースやチャートを見てキャピタルゲインを狙うという考え方
◉ 狙う利益によるスタンス
・グロース(成長株)投資
今後、売上や利益が伸びて株価が上がると見込んだ銘柄に投資する。(キャピタルゲイン狙い)
・バリュー(割安株)投資
本来の価格よりも現在の株価が低く抑えられている銘柄に投資する。(キャピタルゲイン狙い)
・高配当銘柄投資
高配当を出す銘柄に投資する。毎年配当金を増額させるという銘柄もある。(インカムゲイン狙い)
この他、株主優待を楽しむために株を買うという考え方もあり、スタンスは人それぞれであるが、高配当銘柄に中期~長期で投資するというものが、最も不動産投資に近く、取り組みやすいのではないだろうか。
次に不動産投資と比較した場合のメリット・デメリットについて述べる。
【投資のメリットについて】
・高い値上がり益に加え、配当金を狙うことができる。
購入後に株価が上昇した場合など、高い値上がり益を享受することができる。また、値上がりを待つ間、配当金を受領することも可能である。
・換金性が高く、気軽に取引ができる。
取引時間中であれば基本的には即時に売買可能である。また、取引時の手数料なども安価であり、気軽に取引をすることができる。
・NISAでの購入が可能
NISA口座で購入した銘柄については値上がり益(キャピタルゲイン)、配当受領金(インカムゲイン)とも非課税である。
・少額から投資可能
不動産投資に比べると少額からの投資が可能である。
・株主優待の権利を得ることができる。
会社によるが、様々な株主優待制度があり権利を享受することが可能である。
【投資のデメリットについて】
・レバレッジを効かせられない。
基本的には、投資のために借入をすることはできないため、レバレッジを効かせて投資をすることはできない。
・リスクが高い。
前述の通り、値動きが大きいため不動産投資と比較してハイリスクである。
・銘柄選定にある程度の知識が必要
グロース投資、バリュー投資、高配当銘柄投資のいずれのスタンスを取るにせよ、銘柄選定にはある程度の知識が必要となる。
ハイリスクハイリターンの商品ではあるが、不動産価格や金利の上昇を踏まえ、もう一つの収益源として株式投資を検討してみるのは如何だろうか。
★ 過去の「不動産投資家の余剰資金運用法」シリーズはこちら。
※ 本シリーズでは投資商品について紹介していきますが、投資は自己責任で行なって頂くようお願いします。
執筆:秋元 美信(あきもと よしのぶ)
