
17日、リカバリールームで休憩する井端監督(撮影・木村 揚輔)
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3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す侍ジャパンの宮崎事前合宿で「睡眠アドバイザー」が時差ぼけ対策など睡眠の質向上の一翼を担っていることが20日、分かった。寝具などを開発するTENTIAL社が「リカバリールーム」を初めて設置し、米国に舞台を移す準々決勝以降に向けて選手からの疑問に答えている。きょう21日から合宿は最終クールを迎える。
体内時計と現地時間がズレる時差ぼけは、パフォーマンス低下の要因になりかねない。1次ラウンド突破なら3月10日午後7時開始のチェコ戦後に深夜出発のチャーター機で米国へ移動。米本土決戦に向けて侍のメディカル班は時差ぼけ対策に乗り出している。
宮崎事前合宿では、オフィシャルパートナー契約を結ぶTENTIAL社が「リカバリールーム」を設置。上級睡眠健康指導士の資格を持つ藤田樹里さん(33)が選手から受けた質問に答えている。藤田さんは普段から国際大会に臨むアスリートをサポート。搭乗直後に米国時間に時計を合わせ「フライトから対策をスタートする。光を浴びるタイミングと、食事の取り方が大切。前半は起きていていただいて、後半に眠りにつくことで現地の時間に合わせることができる」と説明した。
準々決勝はベネズエラやドミニカ共和国の強豪が入るD組との対戦。1次ラウンドもマイアミ開催のため移動の負担なく現地で待ち受けている。一方の侍ジャパンは約14時間の長距離フライトで現地11日の未明に到着予定。3日後の14日(日本時間15日)に試合を控えることを踏まえ、藤田さんは「(到着後は)すぐに寝て、朝も起きて光を浴びて食事を取っていただくと体内時計がリセットされる。夕方ぐらいに凄く眠くなるが、耐えていただければ」と語った。
前回23年大会ではダルビッシュがグループLINEに自らの経験に基づいた対策を紹介。摂取するサプリメントや到着後の行動も助言した。今回初めて「睡眠アドバイザー」から秘訣(ひけつ)を教わることに、前回メンバーの中村悠は「2、3日で時差に合わせないといけないので凄くありがたい」と感謝した。
▽時差ぼけ 医学的な名称は「時差症候群」で、4~5時間以上の時差がある地域へ移動した際に生じる。体内時計のズレで不眠、疲労、食欲不振などの健康障害。通常は1~2週間程度で自然に治まる。準々決勝以降を戦う米フロリダ州マイアミは3月中旬からのサマータイムでは日本より13時間遅い。
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