米AI株急落でインフラ企業に照準、巨額投資の「受益者」

米ウォール街の標識。2020年3月撮影。REUTERS/Carlo Allegri

[プロビデンス(米ロードアイランド州) 19日 ロイター] – 米ウォール街の人工知能(AI)関連大型株への熱狂が冷める中、一部の投資家はAI設備投資の恩恵を受けると期待されるインフラ企業に軸足を移しており、こうした変化が数多くの新商品を生み出している。

ここ数年で大きく上昇してきたアルファベット(GOOGL.O), opens new tabやアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabといったAI関連ハイテク株は急落に見舞われている。より高度なAIシステム開発への巨額投資が、割高なバリュエーションを正当化するほどのリターンをもたらさない可能性への懸念が背景にある。

資産運用会社によると、投資家はこうした中、これらの支出急増から利益を得るため、AI革命を支える物理的な基盤を提供する半導体メーカー、データセンター建設会社、公益事業会社といった実際に資金を受け取る企業に注目している。

こうした企業に該当する重機大手キャタピラー(CAT.N), opens new tab、光通信プロバイダーのルメンタム(LITE.O), opens new tab、データストレージ企業ウエスタンデジタル(WD)(WDC.O), opens new tabなど、数多くの銘柄が今年2桁の上昇を記録している。一方、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは0.52%の上昇にとどまり、いわゆるAIハイパースケーラーのパフォーマンスを捉える上場投資信託(ETF)「ラウンドヒル・マグニフィセント7」(MAGS.Z), opens new tabは7.3%下落している。
AIインフラ関連の好調ぶりを受けて、ブラックロック(BLK.N), opens new tab、ビスタシェアーズ、インパックス・アセット・マネジメントなどETF運用会社は、商品ラインアップの見直しや新商品の投入を進めている。

ビスタシェアーズのアダム・パティ最高経営責任者(CEO)は「メタやアマゾンのような企業がデータセンターに投資するたびに、当社のポートフォリオ全体で収益が上がることを目指している」と語った。

同社が2024年12月に立ち上げたAIスーパーサイクルETF(AIS.P), opens new tabは25年に58.4%上昇し、今年は16.87%上昇している。
このETFにはAIの重鎮エヌビディアが含まれるが、そのウエートはデータセンター向けチップを供給する韓国SKハイニックス(000660.KS), opens new tabの半分以下だ。その他の主要保有銘柄にはマイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tabやインテル(INTC.O), opens new tabなどのチップメーカーが含まれる。

パティ氏は「メタが1000億ドルを投資すると発表する時、その資金はこうした企業に流れ込む」と語った。

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