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かつて夫の保険金殺人容疑で有罪判決を受けた、カリフォルニアのメアリー・エレン・サミュエルズは、「グリーンウィドウ(緑の未亡人)」という通称で知られている。彼女の愛人が撮影した、大量の札束で全裸を覆い尽くした画像が、彼女の有罪判決の大きな決め手となったからだ。パーティー好きでドラッグを使い、クラブでナンパするのが趣味な彼女は、殺害された夫から相続した50万ドルの遺産をあっという間に使い果たした。
1988年12月8日、40歳のロバート・サミュエルズはカリフォルニア州ノースリッジの自宅で鈍的に殴打され、射殺された。彼は妻のメアリーと長期にわたる離婚手続きを受けいた。検察によればメアリーは夫を殺害させる手配をした上で、生命保険の現金として24万ドル、共同所有していたサブウェイのサンドイッチ店から7万ドル、そして自宅のリファイナンスでさらに160,000ドルを確保できるようにしたという。
警官は後に、メアリーがベッドの札束の山の上に裸で横たわる写真を見つけた。メアリーは保険金を受け取ってから数か月以内にほとんどの金銭を使い果たしており、警察は彼女を「グリーンウィドウ」と名付けたのだ。
この事件は1988年12月に起きたもので、メアリーは第一級殺人罪2件で有罪判決を受けたが、当時から彼女は殺人への関与を否定。そして今年1月20日に、現在78歳になったメアリーは、カリフォルニア州連邦裁判所にこの判決のやり直しを控訴した。訴状には、「検察はサミュエルズ氏の性的表現や社会習慣、女性としての根本的なアイデンティティを武器に利用することで非人間化することに注力し、彼女の罪を裏付ける証拠を提示することは行なっていない」と述べられている。検察は実際の証拠を提示せずに偏見から有罪と判断したため、「根本的に不公平だ」というのが彼女の主張。
全裸に札束の山写真は、保険金で受け取ったうちの2万ドル分の札束。裁判ではナンシーの愛人のひとりからの手紙の内容が開示され、証人によって、ナンシーが子どもとコカインを使用し、トラッシー・ランジェリーというセクシーなランジェリーショップで800ドル散財したことが明らかにされている。さらに法的文書には、彼女は犯罪現場で警察官を口説き、バストを押し付け彼の頭を擦りながら「ハゲの男性が好き」と言ったという証言までが含まれているという。
そして彼女は夫の死亡後約50万ドルの保険金を受け取ると、カンクンのコンドミニアムに恋人のためのポルシェ、30インチのテレビに車用電話、フェイクファーコート2着、リムジンで乗りつけた2500ドルの誕生日パーティーなどに使ったことが明らかにされている。他にも警察を罵倒する言葉を喚くオウムや男性ストリッパーにもお金を使ったとされている。
当局はまた、サミュエルの愛人のひとりであるスティーブン・ブレッジアからの性的に露骨な手紙も証拠として提示。「あなたが毛皮のコートを着て私の部屋に入ってきたとき、あなたがそのコートをはがしたときのことは決して忘れません。初めてあなたの美しい体を目にしました。レースのテディで膨らんだ胸と細いウエストから、あなたの豊かな胸がはみ出していました」。
しかしナンシー側は「法医学的証拠が全くないという問題に直面し、検察官は代わりにサミュエルズ氏を性的に恥として有罪判決にかけようとした」と反発。
彼女は1994年9月に死刑判決を受けたが多数の控訴の後、判決は無効とされ、2023年3月にロサンゼルスの裁判官がサミュエルを仮釈放の可能性なしに終身刑に再判決。ナンシーは今、カリフォルニア州中部女性施設で服役している。
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