店員に横暴な態度をとる父
▶【漫画で読む】「老害親」の行動パターン
人前で大きな声を出したり、相手を見下すような言い方をしたり――。親のそんな振る舞いに、思わず居心地の悪さを感じた経験はありませんか?
人気コミックエッセイ「わたしの親が老害なんて」では、外出先や家族とのやり取りの中で浮き彫りになる、親の言動に戸惑う娘の姿が描かれています。一緒にいるからこそ目に入ってしまう振る舞いに、「恥ずかしい」「どうしてそんな言い方をするの?」と感じてしまう場面も少なくありません。
著者の栄子さんのように、実の親に対して“恥ずかしい”という感情を抱いたことがある人は、どれくらいいるのでしょうか。今回は、20〜60代の女性を対象にアンケートを実施。親の言動にモヤッとしたリアルな経験が寄せられました。
■人前で怒鳴る、理不尽に責める…親の行動が恥ずかしかった瞬間
こんな店二度と来るもんか
ある日、家族で外食をしていたときのこと。会計時、栄子さんの父はレジ前で突然声を荒げました。「ポイントがついてないじゃないか。意味がわからないことをするな」店員さんが説明しようとするも、父は聞く耳を持たず、「あの店員は俺を敵に回した」「わざとやったに違いない」と一方的に決めつけます。その場の空気は一気に張りつめ、周囲の視線も集まる中、家族はただ立ち尽くすしかありませんでした。
ほんの行き違いで済むはずの出来事でも、親の感情が先走ることで、子どもとしては“その場にいること自体がつらい”と感じてしまうことがあります。
■父の教え子が訪問するも「最近の若者は打たれ弱い」
著者の栄子さんが父を恥ずかしいと感じたのは、店員さんへの態度だけではありません。父が教員をしていたころの教え子が訪ねてきたときのことです。
父を慕って訪ねてきてくれた教え子にも…
「先生には学生時代、本当にお世話になったんです」「厳しかったけれど、いつも生徒のことを考えてくれていて」教え子はそう話しながら、父への感謝と尊敬の気持ちを語ります。結婚式のスピーチもお願いしたいほどだと聞き、父もどこか誇らしげでした。
父を慕って訪ねてきてくれた教え子にも…
しかし話題が仕事の悩みに移ると、空気が変わります。体育教師として部活動を一人で見続け、審判や指導の勉強もしながら、学級経営との両立に限界を感じていること。家庭への負担も大きく、悩んだ末に転職を考えていることを打ち明けたのです。
昔の教員はもっと大変だったんだぞ
すると栄子さんの父は「身を粉にして生徒のために働くのが教員」「そんな根性じゃどこに行っても通用しないぞ」「家庭のことは嫁がやればいい」と否定するのです。時代や環境の違いを汲むことなく続く説教に、教え子は言葉を失っていきます。その場にいた娘としては、相手が傷ついているのが伝わり、居心地の悪さを感じずにはいられませんでした。
■親が恥ずかしいと感じた経験がある人は約4割
20〜60代女性を92人にアンケート調査を行ったところ、
Q、親を「恥ずかしい」と感じたことはありますか?
Q、親を「恥ずかしい」と感じたことはありますか?
・よくある・・・・・・・・・・・5%
・ときどきある・・・・・・・・・34%
・ほとんどない・・・・・・・・・36%
・全くない・・・・・・・・・・・20%
・以前はあったが、今はない・・・5%
親を「恥ずかしい」と感じた経験がある人は「以前はあったが今はない」の回答を含めて44%という結果に。半数近くの人が、親に対して「恥ずかしい」と感じた経験があるようです。
さらに、具体的なエピソードを尋ねると、
・店員さんに対してや電話対応でタメ口をきく。(40代前半)
・いとこや友人に「二人目は産まないの?」「母乳?」と聞いていた。(30代後半)
・子どもや孫に対して否定的な発言をする。(30代後半)
寄せられたエピソードには、店員さんへ対する態度や偏った考えを押し付ける発言・行動が目立っていました。自分の親の行動をコントロールすることはむずかしいかもしれませんが、関係上、他人とは言い切れません。「どうしてそんな言動をするの?」と心をすり減らしている人は、一定数いるようです。
■親にモヤっとする自分に罪悪感を抱いてしまう人も…
仕事はいつ辞めるの?
距離が近いからこそ、両親の恥ずかしい行動を頻繁に目の当たりにする栄子さん。ある日、里帰り出産のために戻ってきた栄子さんの娘の美咲さんが、両親(祖父母)に会いに行きます。
そこで、栄子さんの両親は、美咲さんが髪を染めていることや、子どもが1歳になったら復職することなどを否定。帰宅後、落ち込んでいる美咲さんを見て「守らなくちゃ」と感じたのでした。
そんな栄子さんに、夫は引っ越しを提案します。しかし、「まるで親を見捨てるみたい」と罪悪感に襲われてしまい、なかなか一歩を踏み出せません。
栄子さんのように、親に対してイライラする一方で、罪悪感や申し訳なさを抱くことはあるのでしょうか。
Q、親に対してイライラする一方で罪悪感や申し訳なさを感じることはありますか?
Q、親に対してイライラする一方で罪悪感や申し訳なさを感じることはありますか?
・よくある・・・・・・・・・・・12%
・ときどきある・・・・・・・・・48%
・あまりない・・・・・・・・・・27%
・全くない・・・・・・・・・・・13%
半数以上が、親に対してイライラしてしまう自分に「こんなふうに思う自分は冷たいのでは」と罪悪感を抱くことがあるということが判明。これまでの感謝があるからこそかもしれませんね。
そこで、親との関係で大事にしていることや意識していることを尋ねると、
・頼りすぎないようにしている。(30代前半)
・親の機嫌が悪くても受け流す。(20代後半)
・適度に甘える。(30代後半)
・常にコミュニケーションを図り、親の頑固な部分が見えたとしても否定せず受け入れるようにしている。(30代後半)
このように、「適度に距離を保つ」といった声が多く挙がりました。その一方で、積極的にコミュニケーションを図るよう心がけている人も。両親との相性や物理的な距離によって、最適な方法はそれぞれ異なるのでしょう。
■親との距離感に悩む人は少なくない
著者の栄子さんのように、両親の言動に戸惑いや恥ずかしさを感じた経験がある人は、決して少なくないようです。親を大切に思う気持ちがあるからこそ、違和感を覚えた自分を責めてしまったり、距離を取りたい気持ちに迷いが生まれたりすることもあるのでしょう。本作では、そうした親子関係の揺れる気持ちが、日常の出来事として描かれています。
親との関係に悩んだとき、どう感じ、どう向き合うかは人それぞれ。無理に答えを出そうとしなくても、「今の自分にとって少し楽な関わり方」を探していくことが、結果的に自分や家族を守ることにつながる場合もあります。正解が一つではないからこそ、多くの人が試行錯誤しながら、自分なりの距離感を見つけているのかもしれません。
調査概要
調査方法:WEBアンケート調査
調査期間:2025年11月6日(木)〜11月11日(火)
調査対象:20代〜60代の既婚女性
対象者数:92人
文=ゆず
まだまだ手のかかる3人の子育てに奮闘中のママライターです。少しでも毎日をラクにする技を模索中!不器用なママならではの視点で、話題のライフハックの方法と活用アイデアをお届けします。
