インタビューに応じた大沢あかね(撮影・河野 光希)
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 【過去と未来の交差点】タレント・大沢あかね(40)の“美人化”が話題だ。サバサバしたキャラクターでバラエティー番組を中心に活躍してきたが、不惑を超えて急激に美貌に磨きがかかった。初の美容本「遅咲き 肌管理オタク 美容に全ぶり」(ワニブックス)も出版されるなど、その変身ぶりが注目されている。美容に力を入れ始めた理由とは?心変わりのきっかけを聞いた。 (井利 萌弥)

 潤ってほんのり輝くような“水光肌”に、ぷるっとしたコーラルピンクの唇。「PDRN(肌のきめや弾力を整える成分)がオススメ」「リップは3本持ち歩いてます」。まばたきするたび、一本一本カールしたまつげが、かれんに揺れる。バラエティー番組で聞き慣れた明るい語り口は変わらないが、以前とは違う艶やかなオーラが漂う。

 「“別人級美人化”と呼ばれていますが…」と言うと「整形してません!美容を頑張ってここまできました。切ったり縫ったりしていませんよ。でもそう言っていただけるのはうれしいです」。大きな声で笑う表情も美しい。

 きっかけは育休中の36歳ごろに見た、鏡の中の自分。「自分じゃないような疲れ切った顔。このまま40歳を迎えていいのだろうかと思いました」。くたびれた顔はあまりに衝撃的だった。「“私、もうちょっとイケてたはず”と驚いて、自分だけ置き去りにされたようなショックがありました」と当時のむなしさを語る。

 思えば「子育て中はこんなもの」と美容を諦めていた。「このメークしか似合わない、こういうヘアは似合わないからしないと頑固なところもあったかも」とかつての姿を振り返る。だが鏡の中の顔はもうそれを許さなかった。「美容頑張ろう」。重い腰を上げて肌管理、トレンドのメーク、ダイエット…さまざまな情報を収集し、美容に力を注入した。

 風呂場で毎日2時間、全身をお手入れ。多くはない一人の時間を有効活用してマッサージ、ストレッチ、スキンケア…納得いくまで体を奇麗にする。著書でも簡単にできるケアを紹介して好評だ。「自分が満足して楽しいのが一番」と充実感があふれている。

 美容だけでなく、人生を輝かせる努力もしてきた。「いつも明るく元気と言っていただけますが、たくさん悩みましたよ」。13歳でNHK教育テレビ(Eテレ)「天才てれびくんワイド」にレギュラー出演し、ティーン向けファッション誌「ピチレモン」で活躍。ローティーンの間で「カリスマモデル」と言われたが卒業後に苦悩もあった。

 「同期の長澤まさみちゃんや宮崎あおいちゃんはモデルを卒業した後、女優として凄い作品にどんどん出演していった。でも、私は…」。当時、自身も女優を目指したが思い描いたような活動はできなかった。焦る日々が続いたが“新天地”へ導いてくれたのは知人の言葉だった。「おしゃべりが一番向いているんじゃない?あかねと話してるとめっちゃ面白い」。バラエティーへ飛び込むきっかけをもらった。反省を繰り返しながら持ち前のトーク力を磨いていき、モデルからの転身を見事に果たした。

 動くことで道を切り開く。昨年6月まで舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」に出演し女優業の楽しさも再確認した。「1年同じ役をやって、やっぱりお芝居は面白いと感じました。今年はお芝居と向き合う仕事ができたら」。新たな挑戦を重ねて、さらに人生を輝かせていく。

 〇…著書「遅咲き 肌管理…」では、3年間で培ったとっておきの美容法を詰め込んだ。「化粧水の前に乳液を塗るだけで、角質のごわつきが和らいで、肌が柔らかくなります。乳液で“サンド”するのがいいんです」など経験から得たものだ。「知識とかエビデンスは何も分からず、自己流で一生懸命やってるだけ」。家事や育児に励む世の女性に向け「いい意味でうまく手を抜きながら、自分の楽しみを見つけて毎日を楽しんで」と呼び掛けた。

 ◇大沢 あかね(おおさわ・あかね)1985年(昭60)8月16日生まれ、大阪府出身の40歳。94年、キッズモデルとして芸能界入り。2009年にお笑いタレントの劇団ひとり(49)と結婚し、3児を出産。日本テレビ「ヒルナンデス!」などにレギュラー出演中。祖父は日本ハム監督などを歴任した元プロ野球選手の大沢啓二さん。

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