わが子を「頭のいい子」にするには、どうすればいいのか。教育家の小川大介さんは「これまでに5000組を超える家庭と学習の進め方についての面談を重ねた経験からは、子どもの能力を伸ばすために重要なのは『9歳前後までの育ち方』だと感じる」という――。


※本稿は、小川大介『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。


反抗的な娘と問題を抱えた母親

写真=iStock.com/Hakase_

※写真はイメージです



子の幸せを願う行動が裏目に出てしまう

子どもの幸せを願わない親はいません。


自分の持つ能力を最大限に生かして、社会で活躍してほしい。健康で、思いやりのある人間に育ち、たくさんの友だちに囲まれて、豊かな人生を送ってもらいたい。


どんな親も、子どもの未来が明るく、笑顔に満ちたものであってほしいと願います。


ただ、子どもの幸せを想うあまり、子どもに「将来の幸せに直接つながりそうなもの」を与えすぎ、詰め込みすぎている親御さんが多いのもまた、事実です。その結果、時間にも心にも余裕がなくなり、親からも子どもからも、いつの間にか「笑顔」が消えてしまっています。


子どもの幸せを願うための行動が、知らず知らずのうちに、親自身や子どもを苦しめているのです。


「お子さんが熱中している遊びは何ですか」

私は2000年に中学受験を専門とする個別指導塾を設立し、長く代表を務めてきたのですが、学習の進め方について親御さんと面談をすると、次のような質問を非常によくいただきます。


「子どもには何をさせればいいのでしょうか?」

「子どもにはどんな教材を買ってあげればいいのでしょうか?」

「子どもにはどんな体験をさせてあげればいいのでしょうか?」


わが子には幸せになってほしい。遠回りをさせたくない。自分が有益な情報を知らないことで子どもに損をさせたくない――。


メディアに子育て情報があふれる昨今、わが子を思う親としての切実さが、このような質問になって表れているのでしょう。


これらの質問に答えるべく、私はどんなお子さんなのかをもっと詳しく知るために、親御さんにこんな質問で返します。


「最近のお子さんの口ぐせは何ですか?」

「朝起きてから最初に、どんな行動をとっていますか?」

「どんな遊びに熱中していますか?」


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