こんにちは。昨年中学受験を完走した中1娘、科学オタクの小4息子を子育て中の、モンテッソーリ教師えり先生です。
入試本番まであとわずか。1年前の今頃、私は出願倍率と睨めっこしながら「あっちの学校の方が娘と相性がいいかも」「もし2日の夜までに1つも合格がとれなかったら……」と、併願校戦略について悩み続けていました。
きっと同じような状況の方も多いかと思います。そこで、こうした不安にどう向き合い、どう決断を下すべきか。Xで中学受験情報を発信し、高い合格実績を誇る中学受験専門塾ジーニアスの代表・松本亘正先生(@matsumoto1116)に、併願戦略と親のNGワードについて伺いました。
「4連敗」は想像以上に子どもの心を削る
えり先生(以下、えり) 「いよいよ直前期になりました。この時期の保護者からの相談は、併願戦略が中心になるのでしょうか?」
松本先生 「ほとんどが受験校のローテーションの話です。最難関の学校を受ける層は、ある程度決まっているんですよ。
例えば、1日は開成、2日は本郷、3日は早稲田という場合、1日の午後は巣鴨、といったように、選択肢がある程度固定されている。
一方で中堅校を第一志望にする場合は、いつどの日程を受けるか? 選択肢が多い分、迷いが生じやすい。
行きたい学校をあえて1日の午後に持ってきて、午前は抑えにする、という選択もできてしまう。そこをどうするかで、最後まで悩むご家庭が多いですね。」
えり 「よく、2日の夜まで合格が1つあると後半も戦い続けられると聞きます。先生としては、どのタイミングまでに合格を1つ取っておきたい、という目安はありますか?」
松本先生「正直、『4連敗』は見たくないと思っています。
1日午前・午後、2日午前・午後。
4回続けて『不合格』を見ることは、子どもも親もメンタルを大きく削られます。
一方で例えば、1日に武蔵、2日に桐朋を受けて、当日に合格発表がないので2日までに丸がない、というケースはあります。それは納得の上での勝負なので問題ないです。
女子はどこでも結果が早く出るので、2日までに合格が一つ欲しいですね。もし3日は富士見などに決めて対策も講じているなら、1日・2日は鴎友や吉祥女子、農大一など難しい学校だけで勝負してもいいですが、リスクはあります」
冷静に判断できる“今”こそ、先生に相談すべき
えり 「進学したい学校の合格を、どのタイミングでもらいに行くか、塾の先生にも相談しながら、親が冷静に判断しないといけないんですね。五分五分の学校ばかりを併願して、出たとこ勝負になってしまうと子どもが最後まで戦い抜けない場合があると」
松本先生「入試が始まる前に、合否の結果によって、『〇だったらこう、×だったらこう』と、全部決めておくのが大事です。先生に相談するにしても、冷静に判断できる“今”こそ、やるべきことですね。
それから、不合格が続いても子どもが『やっぱりここを受けたい』と言うこともあります。そのときにどうするかまで、あらかじめ決めておく必要があります。
過去には3連敗して、『どうせ明日も受からないから行かない』と、朝、子どもが部屋から出てこなくなったケースもありました。お母さんが泣いて電話をかけてこられて。
お父さんは仕事だったそうですが、お父さんなら話を聞くかもしれないということでご自宅に戻ってきてもらって、話して、ようやく受験に向かうということもありました」
えり 「親のメンタルもボロボロですよね。私も塾の先生と話すことで前向きになれて、子どもの前では気丈にふるまえていたと思います」
併願戦略のポイントは?
