オードリー・スウォッチズがネイルアートに出合ったきっかけ

カナダを拠点とするネイルアーティスト、オードリー・スウォッチズの世界では、花は一年中、色鮮やかに咲き誇る。そしてその世界が描かれるのは、ネイルという制限された小さなキャンバスの上。彼女はそこに、動物や植物、妖精といったモチーフを遊び心たっぷりにのせていく。作品のなかには、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話やおとぎ話に出てくるような風景もあるが、美しい宝石のような色合いと煌めく質感で現代的にアップデートされているのが印象的だ。

現在27歳のオードリーは、凝った3Dアートで知られるYouTuber、Simply Nailogicalを通じてネイルアートに興味を持ったという。それから彼女は、Simply Nailogicalがプロデュースする「Holo Taco」が初めてローンチしたラインナップから、スターターポリッシュを購入した。しかし、彼女が自らのデザインを手がけるようになったのはずっと後のことだ。

Nails by audreyswatches

Photo: @audrey_swatches

オードリーは、初めて作品作りにチャレンジした2023年の春をこう振り返る。「付属のブラシを使って、爪にブルーの模様をさっと描いてみました。スタンプしてみたり、マーブル模様にしてみたり、もっとシンプルで抽象的なデザインで遊んだりしましたね」。彼女が緻密で複雑な風景や動物を描けるようになるまでに、そう時間はかからなかったようだ。「アートを学んでいたんですよ。芸術系の高校に通い、スタジオアートの学士号も持っています」と彼女はその理由を話す。「でも、ネイルはフルタイムの仕事ではないんです。普段はスウォッチやブランドのためのコンテンツを作ったり、アフィリエイトリンクやコードを通して少しお金を稼いでいます。でも、私の本職は、保育士アシスタントです。子どもたちは私の爪を見るのが大好きですね」

彼女が初めて手がけた本格的なデザインは、キノコや野原、スカルをフィーチャーしたもので、アイルランド出身のミュージシャン・ホージアの楽曲「In a Week」からインスピレーションを得たものだったという。しかし彼女は、祖母のキルティングを思い起こさせるテキスタイルや陶器、刺繍など、ほかのさまざまなものも参考にしている。「(こういったほかの芸術も)ネイルアートと同じルールに則っていると思うんです」とオードリー。彼女のインスタグラムのコレクションに保存された投稿の数は膨大で、ケリー・オーンステインBees Knees Nailsといった細かなイラストやアートを得意とするネイルアーティストによる作品があった。

コミュニティの存在が制作の励みに

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Photo: @audrey_swatches

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Photo: @audrey_swatches

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