コスプレイヤーのヤヤ・ハン
1月にロサンゼルスで開催されたアニメの祭典「アニメLA」で、米国で有名なコスプレイヤーのヤヤ・ハンが「プロとして稼ぐ技術」を参加者たちに伝授した。20年以上のキャリアを持つ彼女の生き残り戦略とは?(取材・文・撮影/長野美穂)※文中敬称略
自作の衣装は450着以上
20年以上コスプレ1本で生きてきた
「正直言うと、私、ソーシャルメディアを信用していないんだよね」
薄紫色の自作のオリジナル衣装「ムーン・ブロッサム」に身を包んだヤヤ・ハンはこう言って、アニメの祭典「アニメLA」の会場に訪れたコスプレ志願者たちを驚かせた。
アニメや映画やゲームの登場人物の服装に扮装し、そのキャラクターになりきって楽しむ「コスプレ」は今や世界で60億ドル(約9000億円)市場の巨大産業と化している。
高校3年生の時に親の反対を押し切り、単身でドイツから米国に移民してきた中国系のヤヤ・ハンは、コスプレ黎明期の2000年代初頭から米国各地のアニメ・イベントのコスプレ大会で次々に優勝し、45歳の現在まで20年以上、コスプレ1本で生計を立ててきた筋金入りのプロだ。
彼女がこれまで自力で製作した衣装は450着以上。アニメの葬送のフリーレンの衣装や、ディズニー映画の白雪姫、ゲームのマーベル・ライバルズのコスチュームまで全て自らの手で製作し、そのデザインの工夫と質が高く評価されている。
『ヒーローズ・オブ・コスプレ』(サイファイ・チャンネル)や『キング・オブ・ザ・ナード』(TBS)など、米国のテレビ番組にもレギュラー出演し、スイスのミシンメーカー・ベルニナは、彼女の名を冠したコスプレ衣装用ミシンを売り出したほどだ。
インスタグラムやYouTubeなどでヤヤ・ハンをフォローするファンは現在、約300万人を超えている。
そんなフォロワー数の多い彼女が「本気で稼ぎたいなら、ソーシャルメディアは近道ではない」と忠告したのだ。
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