「私が放置子だった頃の話」

【漫画】本編を読む

山野しらすさん(@shirasu00mori)は、SNSやブログを中心に実話に基づく漫画を多数公開しており、なかでも母親が不倫やパチンコに明け暮れ、一人娘が「放置子」となっていく凄惨なエピソードを描いた「私が放置子だった頃の話」は大きな注目を集めた。今回、本作を描いた背景や、今では考えられない当時の実態について山野さんに話を聞いた。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

■放置子の視点で描く「実録の価値」

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SNSなどで「放置子」という言葉をよく目にするようになったが、その多くは「迷惑をかけられた側」の視点であると山野さんは感じていた。そこで、幼少期に放置子だった知人の経験を聞き、当事者側のストーリーを伝えたいと思ったことが本作のきっかけだという。身バレや特定を避けるための再構成は行っているが、基本的なエピソードや事件はすべて実話に基づいている。

夏休み、母親は娘を友達の家に無理やり預けていた。友達の親も困惑していたが、幸い友人関係への悪影響はなかった。しかし、毎日同じ服装であったり、お風呂にあまり入っていなかったりしたことで、学校では少し浮いた存在になっていたという。子どもの生活環境が周囲に露呈していた実態がうかがえる。

■5歳児を車内に置き去りにする「狂気」

衝撃的なのは、母親が不倫相手とパチンコデートを楽しむ間、当時5歳だった娘を車内で待たせていたことだ。「今だったらあり得ない。何か事件や事故に巻き込まれていたらと思うとゾッとする」と山野さんは語る。かつてはパチンコ店に子どもも入店できた時代があり、娘のしおりも以前は店内にいたことがあった。

しかし、18歳未満の入店が禁止されたことをきっかけに「車で待っていろ」という流れになったのだという。玉の音がうるさく、タバコ臭い店内で恐怖を感じていた幼い子どもに対し、母親はさらなる過酷な環境を強いた。令和の現在、駐車場で子どもを待たせてはいけないことが常識となったことを、山野さんは心から喜ばしく思っている。

■毒親を捨てて手にした「真の幸せ」

フルタイムで働き、夫は育児に非協力。母親がストレスフルな環境にいたことは想像に難くない。しかし山野さんは、「だからといって不倫に明け暮れて幼い子どもをないがしろにすることは絶対に許されない」と断言する。親が自分の人生を楽しく過ごすこと自体はよいことだが、子どもに対する最低限の責任を果たすことは、母親だけでなく父親にとっても当然の義務であるはずだ。

取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)

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