「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」

【漫画】本編を読む

出かける準備などで何かと忙しい朝、テレビの情報番組などで「今日の占い」を見てから学校や会社へ向かうという人は意外と多いのでは。そんな占いで「ラッキー」と言われたはずがツイてない一日となってしまう女子高校生を描いた、さく兵衛(@sakubetaro)さんの創作漫画「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」が話題だ。“不幸の連続”の裏で起きていたまさかの展開が秀逸な本作について、作者のさく兵衛さんに話を聞いた。

■ 幸運か不運か。「ツイてない1日」の裏側を描く

「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」01

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本作「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」は、占いのラッキーアイテムを信じて行動するも、どうにもツイていない1日を過ごす女子高生の姿を、「SideA」と「SideB」の2つの視点から描いた物語。作者のさく兵衛さんに着想について伺うと、「よく自分は選択した人生を後悔しないように、なにか重大な決断をしたあと『いまのこの行動は最善の選択だった』『もしほかの方法を選んでいたら実は酷い目にあってたかも』というような空想をすることがあって、そういうマインドから今回の作品が生まれたのかなと思います」と教えてくれた。

物語の「SideA」では主人公が次々と不遇に見舞われるが、「SideB」ではその裏で、実は彼女がさまざまなトラブルを回避できていたという事実が明かされる。この巧みな構成について作者は「“よくわからない占いが実は本人の知らないうちに当たっていた”というあらすじだけ思いついたので、『では本人が気づかないような幸運とは?』ということをひたすら考えていました」と試行錯誤の跡をのぞかせた。

さらに、「実はラッキーだった」と感じさせる描き方にもこだわったようで、「個人的に『あれは結局なんだったんだろうな…』という不思議な話が好きなので“不運そうに見えて実はラッキーだった”という大筋の情報だけ伝わるようにして、あとは読者があれこれ想像して楽しんでもらえたらいいなと思って作りました」と語り、読者に考える余白を残す演出を意識していることがうかがえた。

ちょっとした選択の裏に隠された“そこそこラッキー”な真実に、きっと心がくすぐられるはず!

取材協力:さく兵衛(@sakubetaro)

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