■これまでのあらすじ
お金のない芸人の彼氏を支えてきたありさは、劇場出演が決まったことで、交際記念に彼からごちそうしてもらうことになる。しかし当日、幸せな時間を過ごした後、会計になると彼は姿を消してしまう。自分が彼に愛されていないことを思い知ったありさは食事代を払おうとするが、幼なじみのののかは彼に払わせようと何度も促し、「私なら絶対許さない」「さっさと払えよ」と、相手を威嚇。するとついにお金を払うのだが…。

■待って!

■しっかりしてよ!

■ちゃんと見ていてくれた…

お金を払う彼氏を見届けて、お店から姿を消そうとするののかを追い、ありさが声をかけます。しかしののかは「ありさちゃん、変わったね」と不満げで…。

「もっとしたたかでズルくて、人を道具にしか思ってないような、いけ好かない子だったじゃない」

そして、「あんな男や実家に縛られないで、自分の人生生きてよ!」とも…。

ありさはそれを聞いて、ののかが自分をちゃんと見ていてくれたことを知ります。誰にも愛された覚えのないありさにとって、それはとてもうれしい出来事で…。

だから聞いてしまうのです。

「私の事、許してくれるの?」と…! それはもちろん…!?

(あさのゆきこ)

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