富山で「絵本のひみつ展」月刊絵本「こどものとも」36タイトルの原画を公開

企画展「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」が、富山県美術館にて2025年7月12日(土)から8月24日(日)までの期間開催される。

月刊絵本「こどものとも」の原画を公開

「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」は、宮城県美術館が所蔵する絵本原画を公開する展覧会。今回は、月刊絵本「こどものとも」の作品を中心に、貴重な原画をその素材や技法に着目して紹介する。「こどものとも」の原画展は、2022年にも開催され、好評を博した。

月刊絵本「こどものとも」とは?

「こどものとも」は、芸術を感じ取る豊かな感性を養う絵本づくりを目指し、福音館書店が創刊した月刊絵本シリーズ。洋画、日本画、漫画、商業デザインなど、幅広い分野の美術家を起用したことで知られている。

「絵本のひみつ展」では、そんな「こどものとも」で活躍した20名の作家を紹介。西洋絵画の特質を取り入れた日本画家・秋野不矩(ふく)や、日本画家の朝倉摂、漫画家やエッセイストなどとして幅広く活動した長新太など、多彩な作家たちの作品が一堂に会する。

原画ならではの質感から絵本の表現を辿る

会場には、絵本36タイトルの臨場感あふれる原画を展示。原画だからこそ辿ることのできる手の痕跡や、画材の質感に注目することで、その描写に込められた作家の思考を掘り下げる。例えば、関野凖一郎《うしかたとやまうば》で描かれている水の流れは、木版画ならではの木目あとを活かして表現したもの。また、田島征三の《ふるやのもり》では、厚く塗り重ねた絵の具の盛り上がりが見え、その場面の迫力を直に感じることができる。

【詳細】
企画展「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」
開催期間:2025年7月12日(土)〜8月24日(日)
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日、7月22日(火)
※8月13日(水)は開館
会場:富山県美術館 2階 展示室3、4
<観覧料>
一般:前売 850円、当日 1,100円(20名以上の団体は850円)
※一般前売券の販売は7月11日(金)まで
大学生:550円(20名以上の団体は420円)
高校生以下:無料

【問い合わせ先】
富山県美術館
TEL:076-431-2711

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