岡山・備前市立備前焼ミュージアムが「備前市美術館」として開館、“ピカソの陶芸”開館記念展も

岡山の備前市立備前焼ミュージアムが、2025年7月12日(土)、「備前市美術館」としてグランドオープンする。

備前市立備前焼ミュージアムが「備前市美術館」へ

岡山・備前の陶磁器「備前焼」を紹介してきた備前市立備前焼ミュージアムが、2023年からの休館を経て、「備前市美術館」として装いも新たに開館。備前焼をはじめとする現代陶芸ばかりでなく、世界の現代美術、建築やデザインなど紹介する拠点として活動してゆく。

展示室や屋上庭園を望むラウンジも

素材そのものの飾らない美しさを愛する「素の美」をテーマとした建物には、展示室、ミュージアムショップやカフェ、屋上庭園を望むラウンジや茶室などを展開。2階の「展示室」では、国内外の多彩な文化芸術を紹介する企画展を年に数回開催する一方、1階の「歴史展示室」では、郷土資料の展示をとおして備前焼の歴史を紹介する。

ピカソの陶芸や備前の現代陶芸を紹介する開館記念展

備前市美術館の開館に合わせて、2つの展覧会を開催。まず、7月12日(土)から9月28日(日)まで開催される開館記念展I「ピカソの陶芸-いろとかたちの冒険-」は、パブロ・ピカソの陶芸に焦点を合わせる展覧会だ。キュビスムを創始したことで知られるピカソは、陶芸の分野でも3,000点以上の作品を残した。本展では、皿、水差し、花瓶、壺など、ピカソが手がけた陶器作品36点と版画2点を目にすることができる。

また、7月12日(土)から9月28日(日)まで開催される開館記念展II「備前の現代陶芸:至極の逸品」では、備前の現代陶芸を紹介。備前焼は、約800年の歴史を有しており、現在もその伝統を受け継ぎつつ、新たな表現を追求する陶芸家が活動している。会場では、人間国宝である藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢

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