※このお話は作者土井真希さんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加えています。
■これまでのあらすじ
会社員・けんとの唯一の趣味は妻・モカの手料理を食べることだった。しかし、結婚2年目にモカの妊娠が発覚。つわりを理由に質素な夕食が並ぶようになり、けんとは不満を募らせていく。
モカにどうにか以前のような手料理を作ってほしいけんとは何度もおねだりするが、そのたびに撃沈。さらに、料理をすべて妻に押し付けようとするけんとに、モカが当番制を提案。だがそれもうまくいかず、最終的には「もうご飯は作らない!」と宣告されてしまう。
翌日、手作り弁当を持参する部下に「明日から俺の分も作って来て」と無茶なお願いをするが、当然NG。その夜、定食屋で部下たちにモカの愚痴を吐くと、“実姉がモカと同じ境遇”だという一人がブチ切れて…。
エースさんの言葉も通じず、なかなか意見を曲げないけんと。「離婚なんてないよな?」と考えながら家に帰ると、昨日の宣言通り、モカが自分の分だけ食事を作ったと思われる形跡が!
めんどくさい性格だなと思いつつも、自分で料理はせず、毎日外食やコンビニで済ませていたある日…?
(土井真希)