サン・クリストバル・カービン, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2736295 / CC BY SA 3.0

#7.62mm銃
#ドミニカ共和国の軍事
#アサルトライフル
サン・クリストバル・カービン(San Cristóbal Carbine)、または.30キラーイ=クリストバル・カービン(.30 Kiraly-Cristóbal Carbine)は、ドミニカ共和国のアルメリア・サン・クリストバル兵器廠(Armería San Cristóbal Weapon Factory)が設計した自動小銃である。
この銃はハンガリー軍が採用していた43M短機関銃から強い影響を受けており、小銃ではなく短機関銃に分類される場合もある。
いずれもハンガリー人技師キラーイ・パールによる設計で、彼は1947年以来ドミニカ共和国に移住し、アメリア・サン・クリストバル兵器廠に雇用されていた。
この名称は後の独裁者ラファエル・トルヒーヨ将軍の故郷、サン・クリストバルに因んでいる。
ドミニカ共和国の軍・警察が採用したほか、キューバ革命前のキューバにもある程度輸出されている。
サン・クリストバル・カービンは木製銃床と着脱式30発箱型弾倉を備え、筒状の機関部右側にコッキングハンドルがあった。
動作にはレバー遅延式ブローバックを利用していた。
当初は9x19mmパラベラム弾仕様で生産されていたが、典型的には.30カービン弾仕様のものが知られている。
アメリア・サン・クリストバル兵器廠は1950年から1966年にかけて200,000丁以上のサン・クリストバル・カービンを製造した。
1961年5月31日にトルヒーヨ将軍が暗殺されると、新生ドミニカ政府は国内の軍需産業の段階的縮小を決定する。
1990年までにほとんどのサン・クリストバル・カービンは一線を退いたものの、軍事学校での教練用機材としては未だに使用されているという。
チェ・ゲバラがキューバ革命中に愛用していた銃としても知られる。

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