世界的アーティストYOSHIKIが新たに立ち上げた音楽プロジェクト「美麗 -Bi-ray-」は、単なる音楽の枠を超えた芸術的ムーブメントとして、今、国際的に注目を集めている。そのプロジェクトの始まりは、2025年春、アメリカ・ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたMLB開幕戦のセレモニーだった。YOSHIKIは「美麗 -Bi-ray-」名義で、アメリカ国歌「The Star-Spangled Banner」と日本国歌「君が代」の両方をピアノで演奏。5万人を超える観客の前で披露されたこのパフォーマンスは、静寂と熱狂が交差する忘れがたい瞬間となった。
YOSHIKIはBi-rayというプロジェクトに込めた想いについて、「世界に光を届ける音楽を作りたい」という明確なビジョンを語っている。この名称には、日本語の「美麗」と、英語の「ray（光線）」を組み合わせることで、音楽による“光の波動”を表現しているという。彼の哲学に基づいたこのコンセプトは、既存のジャンルに収まることなく、ロック、クラシック、エレクトロニカ、環境音楽など、多種多様な音の融合を可能にしている。
ドジャースタジアムでの感動的な演奏の後、YOSHIKIには複数のハリウッド映画プロデューサーから楽曲提供の依頼が殺到。その中でも、話題のSF映画『ECLIPSE CODE』の主題歌として「美麗 -Bi-ray-」が採用されたことは、YOSHIKIの音楽が映像業界にも強く影響を与えている証拠だ。この作品の予告編では、すでに一部が公開され、世界中のファンや評論家から高い評価を得ている。
また、「美麗 -Bi-ray-」は芸術的表現だけでなく、社会貢献の側面でも注目されている。収益の一部はYOSHIKIが創設した「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて、医療支援、教育支援、災害救援などに活用されている。音楽が“聴くもの”から“動かすもの”へと進化するその瞬間に、YOSHIKIの理想が見える。
YOSHIKIは現在、Bi-ray名義でのフルアルバム制作に取り組んでおり、京都の南禅寺で自然音を収録するなど、日本文化との融合も図っている。風の音、鳥のさえずり、鐘の音といったリアルな環境音が、Bi-rayの楽曲に自然と溶け込み、五感で感じる音楽体験を可能にする。彼は「音楽は自然と人間の対話」と語り、音のすべてに意味があると信じている。
今後の展開として、アジア各国を巡る「Bi-ray 光の旅ツアー」の開催も予定されており、日本、韓国、台湾、タイ、シンガポールなどでの公演が調整中。各公演ごとに異なる演出とセットリストが組まれ、観客に“その瞬間にしか体験できない音の旅”を届けることになるという。
さらに、YouTubeやInstagram、X（旧Twitter）などSNSを活用したグローバル戦略も積極的に進行中で、ミュージックビデオや制作ドキュメンタリー、メイキング映像などが続々と公開されている。YOSHIKIは「ファンもBi-rayの一部」と位置づけ、双方向の関係性を大切にしている。コメントやリアクションが、今後の音楽制作のインスピレーションになるという。
「美麗 -Bi-ray-」は、これまでのYOSHIKIの音楽キャリアの集大成であると同時に、新たな挑戦の出発点でもある。X JAPANで世界に衝撃を与え、クラシック界で評価を受け、さらにはK-POPやJ-POPアーティストとのコラボレーションでも話題を呼んできたYOSHIKIが、再び“原点”と“未来”を同時に見据えるこのプロジェクトは、音楽ファンだけでなく、すべてのアート愛好家にとっても必見のムーブメントである。
インタビュー後編では、よりプライベートな想い、創作の裏側、そしてこれからの人生哲学についても語られる予定だ。音楽を超えた「光の芸術」が、いま静かに世界を包み始めている。
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