映画『福岡』 Fukuoka
監督・脚本:チャン・リュル
出演:クォン・へヒョ、ユン・ジェムン、パク・ソダム、山本由貴 ほか
(2019年 / 韓国・日本・中国 / 86分)

全国劇場公開中!
劇場情報は以下の公式サイトよりご確認ください。
https://movie.foggycinema.com/fukuoka_gunsan/theater.html

韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女ソダムの誘いで福岡を訪れ ることに。そこには、大学時代1人の女性を愛したことから仲たがいしたままの親友ヘヒョ がいた。20 年ぶりに再開する二人の中年男に一人の少女が加わり、福岡の路地をそぞろ歩 き会話を重ねる。そのうちに、三人は現実と夢のあわいのような、不思議な体験へと誘われ ていく。

中国出身でソウルを拠点に活動を続け、世界的にも評価を受けているチャン・リュル(張律) 監督が、1991 年から 30 年にわたって福岡市が続けてきた「アジアフォーカス福岡国際映画 祭」の協力の元、制作した⻑編映画。
アジアフォーカス福岡国際映画祭では 第 17 回(2007 年)『風と砂の女』をはじめ、第 19 回『イリ』、第 20 回『豆満江』、第 24 回『慶州』、第 27 回『春の夢』が出品されたほか、 第 29 回(2019 年)には「チャン・リュル監督特集:越境するポエジー」として『福岡』『群 山:鵞鳥を咏う』『風と砂の女』『豆満江』が上映。チャン・リュル監督は、映画祭を通じて 繰り返しこの街を訪れるうちに愛着を抱き、福岡の映画人たちとの関わりを深めるなかで、 福岡を舞台とした映画製作プロジェクトが本格化。2018 年春に撮影が行われた。大名エリ アの「入江書店」「喫茶花坂」をはじめとして、水鏡天満宮横のうまかもん通り、屋根裏貘、 キャナルシティそばの水車橋、うどんの名店「みやけうどん」など、地元⺠としても違和感 のないスポットが多数登場。劇中で象徴的にそびえ立つ天神の NTT 電波塔や居酒屋「酒房 野菊」などは、映画を通じて再発見された、この街の新たな風景といえる。

キャストには、本作の撮影後、アカデミー賞作品賞をはじめ世界の映画史を塗り替えた韓国 映画『パラサイト半地下の家族』で娘のギジョン役を演じた女優 パク・ソダムをはじめ、 『新感染半島』やホン・サンス作品でおなじみの名優 クォン・へヒョ、『グエムル漢江の怪 物』『母なる証明』などで好演を見せたユン・ジェムンという、いずれも韓国を代表する俳 優3人が集結。福岡からは地元を拠点に活動する女優・山本由貴が重要な役で出演している。

★第 69 回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 選出

配給:Foggy

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