
“ひよこ練習生”と呼ばれた時代はもう忘れてもいい。明るい笑顔で姉たち女性ファンの心を掴んでいたユ・ソンホが、少年から名俳優に成長した。次世代スターとして注目を集めている彼の演技は、驚くほど成長。自閉スペクトラム、悪霊に取りつかれた幽霊、性的少数者役まで。ベテラン俳優にも容易ではない挑戦的な役柄をこなし、人々に強い印象を残した。最近ではKBS 2TV「1泊2日」に末っ子メンバーとして合流し、演技とバラエティ番組の両方で人気を博し、“オールラウンダー”と呼ばれるようになった。立派な成長を遂げているユ・ソンホも、もう21歳。これまで見せてきた姿より、これから見せる姿がより多い彼の明日が期待を集めている。
――「@star1」とのインタビューは3年ぶりです。見違えるほど成長しましたね。
ユ・ソンホ:ありがとうございます(笑)。ビューティーグラビアは本当に久しぶりです。今日の撮影で僕にぴったりだったのが、最近顔にニキビができるんです。KBS 2TV「1泊2日」の撮影にも行くので肌が荒れたりしていましたが、ちょうど肌を落ち着かせ、保湿にも良いスキンケアブランドのグラビアを撮影することになって嬉しかったです。
――最近、次回作となるMBC「烈女パク氏契約結婚伝」の合流が伝えられました。財閥の御曹司役を務めますね。
ユ・ソンホ:お金持ちの役は初めてです。貧しかったり、つらさのある役をたくさん演じてきましたが、今回は財閥の御曹司になれてとても嬉しいです(笑)。実は今回の役も、ただ明るいキャラクターではありません。悪い人のように見えるかもしれませんが、欠乏もあって、かなり複雑な感情を持った人物です。一生懸命に準備して、良い演技をお見せできるようにします。
――tvN「シュルプ」に続き、今回の作品でまたペ・イニョクさんの弟役になって驚きました。
ユ・ソンホ:そうですね。本当に不思議だったのでキャスティングのオファーが入った時、すぐ先輩に電話しました。また弟役をすることになったと(笑)。実は「シュルプ」の時はくっつくシーンが一度だけだったので、現場で会う機会があまりなかったんです。むしろ兄さんとは撮影が終わって、プライベートで会って一緒にボウリングをしながら仲良くなりました。イニョク兄さんはボウリングマニアで、僕によく連絡してくれて、一緒にしたりしました。まだ撮影は始まっていませんが、とても仲が良くて相性も抜群だと思います。

――「シュルプ」の話をしない訳にはいきません。ケソン大君という性的少数者役を演じて、そのイメージが固まるのではないかという懸念はなかったですか?
ユ・ソンホ:全くなかったです。そんなことは心配しない方です。前にも、特別なキャラクターを演じたことがかなりあります。自閉スペクトラム役とか、幽霊に取りつかれた狂気に満ちた少年とか……。でも僕はこんな簡単でない役を演じる時、喜びを感じます。もちろん難しくて大変ですが、楽しい気持ちがもっと大きかったです。ケソン大君は性的少数者役なので、勉強しなければならない部分が多かったです。上手くやり遂げたくてドキュメンタリーもあれこれ参考にして、本も読んで論文も探しながら一生懸命に研究しました。か弱く見えるべきだったので、体重もかなり減らしました。でも、その過程が大変だと感じるよりは、面白かったです。ケソン大君を演じる間、ずっと幸せでした。
――ケソン大君役で女装男子の系譜を継ぎましたが、ハン・ガインさんに似たビジュアルでとても話題になりましたね。
ユ・ソンホ:(笑)。みんな綺麗だと褒めてくださって嬉しかったです。すごく特別な経験でした。作品で女装する機会は珍しいじゃないですか。不思議で面白い経験だったと思います。
――母親役のキム・ヘスさんとの共演はどうでしたか?
ユ・ソンホ:演技をしながらも、実感が湧きませんでした。他の人でもなく、キム・ヘス先輩と同じ空間で演技するなんて、信じられないことじゃないですか。先輩と最初のシーンを撮った時は、かなり緊張したので、先輩が先に話しかけてくださって、緊張をほぐしてくださいました。しかも、僕のプロフィール写真や出演した作品も観たと言ってくださって、本当に嬉しくて光栄でした。演技についても、人間的にも本当にたくさん学びました。
――キム・ヘスさんと共演して、演技もたくさん褒められたと思います。
ユ・ソンホ:直接的に良いお話をたくさんしてくださいましたが、ある番組で僕を褒めてくださったのを見ました。純粋にキャラクターに接近する姿と、ますます成長する姿が偉いと言ってくださったんです。その映像を見て、とても感激しました。これまで一生懸命に努力したことが報われたような気がして感動しました。とても嬉しくて、親にもすごく自慢しました(笑)。
――キム・ヘスさんの息子への愛情がすごかったです。映画「本当に、よくできました!」の撮影現場にコーヒーでもなく、ピザのケータリングが送られたそうですね。
ユ・ソンホ:「シュルプ」の撮影していた時、先輩から次回作があるかと聞かれたので、「映画を撮ることになった」と話したことがあります。それを覚えていて、撮影現場にサプライズプレゼントを送ってくださったんです。感動しましたし、誇らしかったです。
――映画「本当に、よくできました!」でスクリーンデビューも控えていますが、ドラマの撮影と違う部分はありましたか?
ユ・ソンホ:映画の撮影は初めてですが、それほど変わらなかったです。ただ、主人公なので責任を持って撮影したと思います。ユ・インス、イ・チャンヒョンさんとは元々一緒にサッカーをしながら仲良く過ごしているので、本当に気が合いました。いつも現場が愉快で楽しかったので息ぴったりでした。この映画を撮影しながら、兄さんたちとより仲良くなって週に3回以上は会います。明日と明後日も、一緒に運動することにしました。
――数ヶ月前から「1泊2日」シーズン4に末っ子として合流しました。兄さんたちとは、だいぶ仲良くなりましたか?
ユ・ソンホ:一緒に食べて寝るので、自然に仲良くなりました。合流して5ヶ月くらいになりましたが、もう家族のように距離が近くなりました。同じ事務所のナ・イヌ先輩がかなり面倒を見てくれました。このようなレギュラー出演が初めてなので、どうしたらいいかわからなかったのですが、ナ・イヌ先輩がたった一言だけ言ってくれました。「兄さんだけ信じてついて来い」って(笑)。先輩のおかげですぐ慣れることができました。
――“兄コレクター”で有名じゃないですか(笑)。最近、恋に落ちた兄さんはいますか?
ユ・ソンホ:ユ・インスさんとイ・チャンヒョンさんです。この兄さんたちとよく会う時は、週に8~9回会います。1日に2回会う時もあるんです。会ってご飯も食べて運動もして、コンサートも一緒に見に行きます。連絡は1日も欠かさず、毎日しています。

――最近、バルクアップ中だと聞きました。特別なきっかけがありましたか?
ユ・ソンホ:「シュルプ」を撮影しながら、体重をかなり減らしたので、ほぼ1年半を痩せた体で過ごしました。痩せすぎて、体を鍛えなければならないと思いました。なんとか体重を増やしたくて、僕は最近1日5食にしています。先月、食費だけで200万ウォン(約20万円)も出たんです(笑)。手当たり次第に食べたのに、6kgしか太らなかったんです。もっと頑張らないといけません(笑)。
――いつの間にかデビュー5周年になりました。これまで活動しながらたくさん成長したと思いますか?
ユ・ソンホ:今日がちょうど5周年になる日です。時間が経つのが本当に早いですね。Mnet「PRODUCE 101」シーズン2を撮影していた時が15歳でしたが、もう22歳になりました。毎日、目の前に与えられたことを一生懸命にしながら生きてきただけなのに、もうこんなに時間が流れたことが信じられません。振り返ってみると、それでもかなり成長したと思います。もちろん、まだまだ先は遠いですが。
――今年中に達成したい目標はありますか?
ユ・ソンホ:10月までドラマの撮影が予定されています。「烈女パク氏契約結婚伝」の撮影を無事に終えることが、今年最大の計画で目標になりそうです。そしてケガせずに今のように運動も頑張ります(笑)!
――キム・ジョングクさんに負けない運動マニアですね(笑)。ユ・ソンホさんにとって運動とは何ですか?
ユ・ソンホ:僕の人生の活力の元、栄養ドリンクです(笑)。僕の人生において絶対に欠かせません。今日もこのインタビューが終わったら、ジムに行く予定です。
WACOCA: People, Life, Style.