写真=GFエンターテインメント

KINGDOMは最近、6thミニアルバム「History Of Kingdom:Part Ⅵ․ MUJIN」をリリースした。

「History Of Kingdom:Part Ⅵ․ MUJIN」は、メンバームジンの世界観である「桜の王国」の物語を盛り込んだアルバムだ。タイトル曲「魂;Dystopia」をはじめ、「風の歌」「Elements」「MY WAVE」「Love is Pain」「魂;Dystopia(Inst.)」まで、全7曲が収録されている。

“シネマティックドル(シネマティック+アイドル)”と呼ばれる彼らは、ニューミニアルバムを通じて、世界観のしっかりとしたストーリーと深まった音楽性、パワフルなパフォーマンスで“第4世代代表アイドル”としての存在感をアピールするという覚悟を伝えた。

所属事務所のGFエンターテインメントは、カムバックするKINGDOMの本音と、総括企画コ・ユニョン本部長(以下、コ本部長)の一問一答を公開した。

――前作「History Of Kingdom:Part V․Louis」以来、6ヶ月ぶりのカムバックです。ニューミニアルバムでカムバックした感想をお願いします。

フォン:予想よりも早く、ファンの皆さんにお会いできて嬉しいです。前作の活動で残念だった点を補完し、より成長した姿をお見せしたいと思います。個人的には前作でグループに合流した後、リリースする2枚目のアルバムなのでワクワクしていますし、楽しみです。

――ニューミニアルバムは「桜の王国」のムジンが主人公です。この王国について紹介してください。

ムジン:滅びた国の王子が逃げている中で、妖怪たちにいじめられる人々が暮らす場所を見つけます。人々を助け、桜の王国を建てますが、結局自らを犠牲にして妖怪を封印するストーリーを収めました。ミュージックビデオをはじめ、前作と差別化を図るために頑張りました。様々な公演を披露する予定なので、楽しみにしていただきたいです。

――タイトル曲「魂;Dystopia」について紹介してください。

ルイ:タイトル曲「魂;Dystopia」は、強烈なベースとドラムのリズムの上に、韓国の伝統楽器のパフォーマンスを垣間見ることができるEpic Dance popジャンルのナンバーです。メンバーたちのパワフルなボーカルが加わり、彼らが死ぬとしても大事なものを守る、という固い意志をスペクタクルに表現しました。世界観はもちろん、音楽、パフォーマンス、コンセプトなど、すべての構成で完成度を高めました。これを一つの作品だと考えていただければ、新曲をしっかり楽しむことができると思います。

――“シネマティックドル”と呼ばれるだけに、新曲のミュージックビデオへの関心も高いです。ミュージックビデオの注目ポイントはどこですか。

アーサー:グループの大きな世界観を収めたストーリーが、やはり注目ポイントだと思います。ムジンが言ったとおり「桜の王国」を建てますが、結局は自ら封印する大きなあらすじを中心に、フィクションとノンフィクションを行き来しながら新たなストーリーが完成しました。衣装とヘアスタイルなど、ビジュアル的にもカラフルで強い色感を活用し、一本のファンタジー映画のようなミュージックビデオを作り上げました。そして、僕たちに欠かせないパフォーマンスも美学的に込めました。パワフルさにセクシーさまで加えた素敵な群舞にも期待してください。

――3月23日にMnet「M COUNTDOWN」でカムバック活動をスタートさせましたが、注目ポイントはありますか?

アーサー:「Dystopia」という歌詞に合わせて、合掌してまるで呪術を使っているように表現するポイントダンスがあります。そして全体的な動作が、以前とは異なって骨盤をたくさん使うので、これまでお見せできなかったセクシーさも垣間見ることができると思います。

――KINGDOMのミュージックビデオの最後には、いつも次期作のポストクレジットシーンがあります。今回もあるんでしょうか? またスポイラー(ネタバレ)も気になります。

ジャハン:「魂;Dystopia」のミュージックビデオの後半部に、ポストクレジットシーンがあります。映像をご覧いただくと、少し衝撃的な演出がありますが、次期作の世界観が「太陽の王国」であるほど、僕たちのセクシーな姿を収めました。

――ムジンのファンへの特別な愛情が、多数のコミュニティで話題を集めました。ニューミニアルバムの活動でもファンと共にするイベントはありますか?

ムジン:反応を期待して準備したイベントではなかったので、ファンの皆さんの高い関心に感激しました。ニューミニアルバムには自分のストーリーを収めているだけに、一緒に良い思い出を作ることができるよう頑張ります。

――8部作の「History Of Kingdom」シリーズの6番目のアルバムです。膨大な世界観への企画意図を分かりやすく説明してください。

コ本部長:世界中のすべての文化を、韓国人の視線で再解釈してグループだけのスタイルで見せよう、というのが世界観の柱でした。グローバルなビジネスモデルを決めるため、音楽市場が最も大きな国を選び、多様性と大衆性をまとめる7つの王国を選定することになりました。

K-POPは世界中に広がっていて、ファンの皆さんに歌とパフォーマンス以外に、もう一つの面白さを届けたかったんです。KINGDOMというIPが音楽界をはじめ、ドラマ、アニメーション、ウェブ漫画、NFTなど、すべての領域で使われるように作りたかったんです。そのための親しみやすいアプローチ方法が、色んな国の歴史と文化だと思いました。設定された国の歴史と文化に基づき、フィクションとノンフィクションを混ぜ合わせて完成したのがKINGDOMの世界観です。

――ニューミニアルバムのコンセプトフォトと映像が日本風だと話題でした。これについてメンバーたちの本音や企画者の立場が気になります。

コ本部長:21年間、K-POPの専門振付師として活動し、数多くのアーティストと世界中の国に行くチャンスが多かったです。現地で一番よく言われたのが「中国人? 日本人?」でした。その時からアイドルをローンチすることになったら、世界の人々に韓国、中国、日本の文化をはっきりと区別して知らせるだけではなく、韓国の伝統文化を広く知らせたい、と考えていました。

KINGDOMを通じて色んな国の世界観を投影する過程で、不快さを与える部分があるかも、と悩みましたが、その不快さを最小化するため、数年にわたり世界観を構想しました。「History Of Kingdom」の8部作は、彼らがデビューするずっと前から世界観とコンセプトを決めておいた状態でした。実際に5回にわたり、各国の文化を盛り込んだコンセプトを試み、グローバルK-POPファンの皆さんがこれを分析して、様々な意見と考えを交わす様子を見てやり甲斐も感じました。聞いたり見ることで止まらず、見解と考えを広げるきっかけを与える、もう一つのK-POPの進化過程だと見ていただきたいです。

ダン:僕たちは世界中のすべての文化をK-POPとして再解釈し、ステージを飾る世界観でスタートしたグループです。今展開しているシリーズは、各王国とメンバーたちを紹介するアルバムです。僕たちがこれから進んでいく方向性ではなく、このシリーズのコンセプトで各アルバムごとに違う文化を描き出し、それを通じてグループならではのアイデンティティを構築し、雄大さを加えて音楽を作っています。一つのジャンルという考えで大目に見てください。

――8部作で完成する「History Of Kingdom」の結末と、その後に続くストーリーと拡張されるユニバースが気になります。

コ本部長:この8部作が終わると、新たなシーズンが始まります。新たなシーズンとは別に、別のキャラクター(新しいグループ)が登場し、KINGDOMに連携して“GFユニバース”も始まりました。アイドルの生命力が短いことがいつも残念だったので、長く活動できるように映画、ドラマ、ウェブ漫画、アニメーション、NFTなどへIPを拡張し、著作権概念で安定的に収益が発生するようにするのが目標です。アーティストの権益と保護も考えた設定です。

――最近、あるサバイバル番組で残念ながら脱落してしまいました。番組に出演した感想をお願いします。

ダン:十分に準備できなかったステージだったので、ファンの皆さんをがっかりさせて申し訳ないです。脱落後、後悔もしましたが、時間が経ってみたらもっと頑張らないと、という動機付けになりました。貴重な経験を通じて皆、練習生時代の初心に戻って精力的に練習し、ニューミニアルバムを準備しました。ご尽力いただいたスタッフの方々にも感謝し、出演中の他のアーティストの健勝を祈ります。僕たちももっと一生懸命に活動し、良い姿と素敵なステージでK-POPを輝かせます。

コ本部長:番組への理解が足りなかったですし、さまざまな事情により練習も足りなかったんです。前作の活動による海外公演などで練習が足りないなど、残念な部分が多かったです。世界観に捕らわれたアイドルで、先に実力から育ててと指摘されたことについては申し上げたいことがあります。前に言ったとおり、企画段階から世界観とともにローンチしたグループで、これが弊社のような小さな事務所のグループが生き残れる方法の一つだと思います。もし、KINGDOMの世界観がなかったとしたら、皆さんの関心と海外のファンの方々の応援、ビルボードチャートへの進出はできなかったと思います。メンバーたちの実力的な部分は、僕が見ても足りない部分がありますが、別の観点から言えば発展の可能性があるということで、結局は良いアーティストになると信じています。これからもKINGDOMのメンバーたちと弊社は、最後までベストを尽くしてまいります。該当番組への誤った判断で応援してくださったKINGMAKER(KINGDOMのファン)の方々を失望させてしまったこと、大変申し訳ありません。

――最後にファンの皆さんと応援してくださる方々に一言お願いします。

KINGDOM:KINGDOMがデビューして2年が経ちました。新型コロナウイルスが拡大している時期にデビューした“第4世代コロナアイドル”です。やっとKINGDOMという存在を少しずつ分かっていただけていると思います。重要な時期だと十分分かっていますので、足りたい点があればもっと指摘してほしいですし、良いところがあればもっと褒め、愛していただけたら嬉しいです。常に成長し、愛していただけるようなKINGDOMになるため、努力します。ありがとうございます。

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