静音PCで有名なBTO PCメーカーのサイコムに、価格高騰の中でPCを購入する際に意識すべきポイントを聞いてみた
急にメモリ・ストレージが高騰したことで、PCの新調やアップグレードの計画を変更せざるを得なくなり、新生活を前に自分や子供のPCを買おうと思っていたのに出鼻をくじかれたといった人も少なくないだろう。
今は買い時じゃない気がしてきたり、しばらくすれば落ち着き価格も元に戻るのではないかと思ったり、今は「待ちが正解」と考えてもおかしくはない。
しかしながら、長年カスタマイズPCを販売するサイコムによると、「近いうちに必要であったり欲しかったりするのであれば、先延ばしにするのはリスキー」なのだとか。なぜ今が買い時と言えるような状況なのか、価格高騰のこのタイミングでPCを購入するにあたり本当に目を向けるべきところはどこなのか、埼玉県八潮市にある本社の生産現場を訪ね、話をうかがった。

埼玉県八潮市にあるサイコムの本社本当に必要な性能に絞り、初期コストを抑えるべしメモリやストレージの値上がりが継続中のため必要なら早く買うほうが良い状況
国内のBTO PCメーカーのなかでも、とりわけ「品質」にこだわって作り続けているサイコム。ゲーミングPCの「G-Master」シリーズや、静音性にこだわった「Silent Master」シリーズ、Fractal DesignのPCケース+Noctuaファンといった高級ブランドパーツを採用し、細部までクオリティを追求した「Premium Line」など、幅広いバリエーションで展開している。

27年の歴史と品質の高さにより、ハイエンドを求めるユーザーの人気は厚く、古くからのユーザーのリピート買いも少なくないという同社製品。しかし、昨今のメモリ・ストレージ高騰の影響で売れ筋も変わってきているようだ。
同社セールス&マーケティング担当マネージャーの佐藤氏によると、「PC価格は以前と比べて平均3割ほど値上がりしました。メモリ搭載量も64GBを選ぶユーザーが多かったところ、最近は32GBにするパターンが増えています」とのこと。初期コストにダイレクトに響く大容量メモリは避け、ストレスに感じないと思われるレベルの容量を選ぶ人が多いのだろう。
株式会社サイコム セールス&マーケティング担当マネージャー 佐藤明氏
サイコムの工場には多数のメモリがストックされていた。価格高騰前は64GB構成を選ぶユーザーが最多だったが、現在は32GB構成が多いという
メモリが高騰している今、本当に使い切れるか分からない大容量メモリを実用途に合わせて削るのはたしかにアリだ。たとえば「導入コストを最優先するのであれば、PC本体購入時は16GBの1枚だけにしておき、不足したと感じたタイミングでもう1枚メモリを追加するアップグレード方法も考えられます」と話す。
ただし、サイコムとしてはパフォーマンスを考慮してデュアルチャネルになるよう2枚ごとの搭載を推奨している。その意味でも、最初は多くの用途で十分な32GB(16GB×2)を選んでおき、その後必要に応じて増設する、というのが賢いだろう。
導入コストを抑えるもう1つの方法として、GPUや電源ユニットのグレードやスペックでコストコントロールするのも手だ。「大は小を兼ねる」と少しゆとりを持った性能にしたいところだが、自分の用途にピッタリ合ったスペックのものを選ぶことが重要になる。例えば、VRAM容量は16GB必須なのか、12GBや8GBでも運用可能なのか、GeForce RTX 5080のコア性能が必要なのか、GeForce RTX 5070 Tiの性能でも十分なのかといったあたりはしっかり見極めたい。GPUのグレードを1つ下げるだけで5万円以上の差になることもある。
コストを抑えるために、GPUのグレードを一つ下げた構成にするのも手だ
PC構成にちょうど合った容量を選ぶことがコストを抑えることにつながる
また、「いつか安くなったら買う」といった考えは持たない方が良さそうな情勢ではある。サイコムいわく「今後もメモリやストレージの価格は上がる」からだ。「パーツは仕入れるたびに値上がりしている」と言い、この先小康状態になることはあっても、大きな値下がりはすぐには期待できない。
サイコムでは、取材時には「春の新生活応援キャンペーン」などのセールを行っており、キャンペーン終了まで価格は維持するとのことだったが、その後の値上げは避けられない見通しだ。
部材の値上がりが継続する限りPCの販売価格も上昇するので、実体として「PCは今買ったほうがよい」という状況になっている。いずれにしろPCが必要なのであれば、まさに今すぐ購入すべきタイミングだと言える。
年末年始にも急激な値上がりがあったが、その後もメモリやストレージの値上がりは続いている
「春の新生活応援キャンペーン」中は価格を維持するとのことだったが、その後は値上がりの可能性が高い状況
年末年始にBTO PCの受注を停止するメーカーが散見されたが、サイコムは「注文の集中に対して体制の見直しを行い、納期を最適化した」とのこと。モデルやカスタマイズの範囲にもよるが、現在の納期は8~13日以内となっている製品が多かった。こんな時だからこそ長く使えるPCを選ぶべき、サポートも重要なポイント値引きもある新生活キャンペーンを見逃すな!
PCのコストアップはやむを得ないが、せっかく購入するのならできるだけ長く使えるものにしたい。だからこそ、最初の製品選びではより慎重に、吟味に吟味を重ねて決めたいもの。サイコムは、そうしたユーザーニーズに的確に応えてくれる製品ラインアップに、手厚いサポート体制を整えているメーカーだ。
サイコムの直販サイトでは4月13日まで「春の新生活応援キャンペーン2026」として、PC本体が最大3万円引き、Crucial製SSDが全モデル1万円引き、といったおトクなセールを開催している。その後は同じ製品でも値上げされる公算が高い。「常に今が買い時」である状況を念頭に置きつつ、新生活に向けたPC選びを進めてほしい。
春の新生活応援キャンペーン2026
なお、前述のとおりサイコムでは2026年4月13日(月)まで「春の新生活応援キャンペーン2026」を開催中だ。
シリーズ別に割引が設定されており、CPU/GPUデュアル水冷のG-Master Hydro・Lepton Hydroシリーズは30,000円引き、Silent Masterシリーズは20,000円引き、G-Masterシリーズは20,000円引きとなっている。また、Crucial製SSDを選ぶと全製品一律1万円引きとなるほか、サイコムオリジナルのトートバッグ(先着300名)や、Silent Masterシリーズ/Silent Master Graphics購入者にはNoctuaのマウスパッド(先着20名)のプレゼントも用意されている。
このほかにも、送料無料やSMBCショッピングローンの36回払いまで金利無料、下取りキャンペーンなどが実施されているので、PCの購入を検討しているユーザーはぜひ活用してもらいたい。
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