競技系eSportsタイトルでもっとも有名な「VALORANT」ですが、意外とベンチマークの情報を見かけないです。

ゲーム本体が軽すぎて誰も気にしてないだけ・・・と言われれば、そうかもしれません。でもせっかくCPUとグラボを大量に所有しているから、実際にベンチするとどうなるか興味がありました。

さっそく「VALORANT」を快適にプレイできるPCスペックを実際に検証してみます。

(公開:2025/12/12 | 更新:2025/12/12)

やかもちVALORANTの必要動作スペック

VALORANTの公式推奨スペック(Recommended)は以下の通りです(VALORANTより引用)。

CPU:Core i5 9400F(Ryzen 5 2600X)以上グラボ:GTX 1050 Ti(Radeon R7 370)以上OS:Windows 11(TPM 2.0 Secure Boot)必須

VALORANT公式いわく、平均144 fps以上の動作を目指すなら上記スペックが必要らしいです。

さすが「軽い」と定評のあるゲームらしく、4~5世代も遡る極めて古いPCスペックで144 fps超を目指せるなんて、良い意味でびっくりします。

VALORANTの推奨スペックを調査どれくらいで推奨スペック?

VALORANTの推奨スペックをベンチマーク調査する前に、「どれくらい動いたら快適なスペックか?」ざっくりと基準を決めておきます。

推奨スペックのおすすめ基準は「240 fps以上(快適)」です。

VALORANTはゴリゴリの対人ゲームタイトルで、フレームレートをとにかく稼いで「入力遅延」を小さく抑えないと競技性で不利になります。

720 fps:1.4ミリ秒480 fps:2.1ミリ秒240 fps:4.2ミリ秒120 fps:8.3ミリ秒60 fps:16.7ミリ秒

フレームレートごとの入力遅延をざっくりまとめました。

60 → 120 fpsで8.4ミリ秒の削減、60 → 240 fpsだと12.5ミリ秒もの削減に相当します。しかし、240 → 480 fpsまで上げても2.1ミリ秒の差しか得られません。

入力遅延のカット率に対するコストパフォーマンスを考えれば、240 fpsあたりが一番コスパがいいでしょう。

やかもちテスト方法と検証スペックは?

(4K 240 Hzモニター:LG 32GS95UE-B)

テスト環境について詳しい解説

CPUとマザーボード以外、できる限り同じパーツを使って比較します。

メモリはすべてJEDEC準拠のネイティブ規格モデルを使い、実際に適用されるメモリクロックはCPU側の定格仕様におまかせです。たとえば、Core i5 12400ならDDR5-4800が、Ryzen 7 9800X3DならDDR5-5600が自動的に適用されます。

一般によく流通するBTOパソコンとほぼ同一の仕様に相当します。

CPUに適用する「電力プロファイル」は以下の通り、すべて定格に準拠した設定を使います。

電力無制限(4096 W)などといった過剰な設定を使わず、BTOパソコンでよくある定格準拠の設定です。

インテルCPUなら「Intel Baseline Profile(ガイドラインに記載のある数値)」、AMD Ryzen CPUなら「デフォルトPPT」が定格設定に相当します。

初心者もちやかもち

今回のVALORANTベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。

CPUは最強のゲーミング性能を誇る「Ryzen 7 9800X3D(8コア)」を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR5-5600」を32 GB(16 GBを2枚)です。

ARC Raiders本体のインストール先はもちろんNVMe SSDです。検証用に用意したグラボは全部で23枚です。

RTX 5090やRTX 5070 Tiなどハイエンドモデルは当然ながら、RX 9070 XTやIntel ARC B580など競合他社のグラボまで、幅広く取り揃えました。

CPUとグラボごとにVALORANTでどれくらいフレームレートを出せるか、総当たりで推奨スペックを調べる総力戦です。

CPUボトルネックの測定と、グラフィックボードの検証、どちらも「THE RANGE(ボットエイム)」を使います。

もともと実際のゲームプレイで検証予定でしたが、あまりにも負荷が軽すぎてベンチマーク比較が成立しづらかったので、仕方なくTHE RANGEを採用しました。

THE RANGEでHARDモードのBOTを登場させ、アサルトライフル「PHANTOM」で乱射する※と、フレームレートが著しく悪化する現象を利用します。

※「PHANTOM」より「ODIN(ガトリングガン)」の方が、さらに100 fpsくらい重たいですが、さすがに重すぎて実プレイからかけ離れる印象があったので採用を見送り。

グラフィック設定はプリセット「High(最高品質)」です。

最高設定に加えて、アンチエイリアシングを「MSAA 4x」に、異方性フィルタリングを「16x」に設定します。

AI超解像(DLSSやFSR)、フレーム生成(DLSS FG)などはゲーム側が非対応のため、AI SRもFGも使わないです。

VALORANTの推奨グラフィックボードフルHD(1920×1080)の場合 VALORANTのグラボ別フレームレート:フルHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のベンチマーク結果です。

最高グラフィック設定でも平均500~600 fps前後をかんたんに出せてしまう、動作がめちゃくちゃ軽いゲームです。

古代の遺物になりつつある「GTX 1650」ですら平均240 fps超を達成でき、定番ミドルクラス「RTX 5060」で平均600 fps超に達します。

現行エントリークラスに該当する「RTX 5050」でも平均500 fps近くまで出せていて、ハイエンドなグラボをまったく必要としないです。

おすすめ:1920 x 1080
RTX 5050 以上

VALORANTをフルHD(最高画質)で快適にプレイするなら、「RTX 5050」または「RTX 5060」をおすすめします。

もっと予算を安く抑えるなら「RX 7600」も要検討。ただし、RTX 5000シリーズのような超高画質なAI超解像「DLSS 4」非対応です。

VALORANTだけをプレイする予定ならRX 7600をどうぞ。VALORANT以外にもゲームをする予定があるなら、基本的にRTX 5050が有利です。

やかもちWQHD(2560×1440)の場合 VALORANTのグラボ別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDから負荷が約1.8倍に増える、WQHD(2560×1440)のベンチマーク結果です。

全体的にフレームレートがガクッと落ちますが、ほとんどのグラフィックボードが平均240 fps以上を維持します。

おすすめ:2560 x 1440
RTX 5050 以上

VALORANTのWQHDおすすめグラボが決まりました。

コストパフォーマンス重視なら「RTX 5050」や「RX 7600」以上、性能重視なら「RTX 5060」や「RX 9060 XT」以上をおすすめします。

4K(3840×2160)の場合 VALORANTのグラボ別フレームレート:4K(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHDから負荷が約4倍にまで増加する、4K(3840×2160)のベンチマーク結果です。

グラフィックボードの性能差がハッキリと出現します。それでも半数のグラボが平均240 fps超を達成し、「RTX 5060 Ti」以上で十分な性能です。

ここまでのデータを見る限り、VALORANTはRadeonよりGeForceが有利な傾向も分かります。RX 9070がRTX 5070とほぼ同等、RX 9070 XTはRTX 5070 Tiに届かないです。

おすすめ:3840 x 2160
RTX 5060 Ti 以上

VALORANTの4Kゲーミングおすすめグラボが決まりました。

「RTX 5060 Ti」以上を推奨、妥協案は「RTX 5060」です。

やかもちVALORANTの推奨グラボまとめ VALORANTの推奨グラボまとめ表

VALORANTのおすすめグラフィックボード(最高画質 + MSAA 4xを想定)を分かりやすく表にまとめました。

おすすめ:1920 x 1080
RTX 5050 以上おすすめ:2560 x 1440
RTX 5050 以上おすすめ:3440 x 1440
RTX 5060 以上おすすめ:3840 x 2160
RTX 5060 Ti 以上

おすすめに選ばれた基準は平均240 fps程度をあっさり突破できるかに加えて、VALORANTと相性のいい性質(強力なVRAM帯域幅)も考慮して選んでいます。

やかもちVALORANTに必要なCPUは?

VALORANT公式サイトの推奨スペックにて、Core i5 9400F(第9世代)またはRyzen 5 2600X(第2世代)が平均144 fps超に必要だと挙げられています。

どちらも今の水準で見て、極めて古い時代のCPUですが、VALORANT自体がとても軽量に最適化されています。

今回のベンチマークで目標とする「平均240 fps」程度なら、ハイエンドなCPUが無くても意外とあっさり達成できる予感がします。

では、実際に18個のCPUを使って、フレームレートが変化するか比較テストします。

やかもちフルHD(1920×1080)の場合 VALORANTのCPU別フレームレート:フルHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

フルHD(1920×1080)のCPU別フレームレートです。

公式スペックどおり、古いCPUでも平均144 fpsを超えています。「Core i5 12400」や「Ryzen 5 7500F」など、今でも定番のミドルクラスCPUで平均240 fpsをかんたんに達成できました。

ハイエンドクラスの「Ryzen 7 9700X」や「Ryzen 7 9800X3D」なら、平均500~600 fpsの途方もない世界です。

全体的にIntel Coreシリーズよりも、AMD Ryzenが妙にフレームレートが伸びやすい傾向があるものの、目標の240 fps程度ならどれを選んでも大差ないです。

予算と好みに応じて、平均240 fpsを超えているCPUを選べば問題なし。

やかもちWQHD(2560×1440)の場合 VALORANTのCPU別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

WQHD(2560×1440)のCPU別フレームレートです。

フルHDと同様に、依然としてCPUボトルネックが発生します。しかし、平均240 fps超に必要なCPUはほとんど同じです。

定番ミドルクラスCPU「Core i5 12400」や「Ryzen 5 7500F」で、平均240 fpsを余裕で超えられます。ハイエンドCPUに投資する価値がやや薄いです。

4K(3840×2160)の場合 VALORANTのCPU別フレームレート:WQHD(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

4K(3840×2160)のCPU別フレームレートです。

フルHD~WQHDと同じく、4K解像度でもゲーム側が軽すぎてCPUボトルネックが発生します。そしてボトルネックの度合いや傾向もあまり変わりなく、普通のCPUで十分です。

平均的なCPU「Core i5 12400」や「Ryzen 5 7500F」で目標の240 fpsをあっさり突破でき、十分に快適なゲームプレイが可能です。

しいて言えば、Intel Coreシリーズはコスパがやや悪く、AMD Ryzenシリーズがコストパフォーマンス的に有利なぐらいです。

最終的にどちらを選ぶかは好みの問題に過ぎません。平均240 fpsを安定して超えていれば、どれを選んでも快適にプレイできます。

やかもちVALORANTに最適なCPUまとめ VALORANTの推奨CPUまとめ表

目標(ターゲット)に決めた平均240 fps以上を達成するだけなら、すべての解像度で「Core i5 12400」以上、または「Ryzen 5 7500F」をおすすめします。

Core i5とRyzen 5どちらを選んでも、240 fpsを余裕で超えられるので、搭載されているゲーミングPCの価格に応じて都合のいい方を選べば問題なし。

おそらく、Ryzen 5 7500F搭載モデルの方がコストパフォーマンスは高いです。コスパを優先してRyzen 5 7500Fを選ぶゲーマーが過半数を超えるでしょう。

なお、超高性能なゲーミングモニター(480 Hz超)をすでに持っていて、平均480 fpsを必要とするガチゲーマーは「Ryzen 7 9700X」以上を推奨します。

Ryzen 7 9800X3D

予算に余裕があれば「Ryzen 7 9800X3D」も候補です。世界的に最強のゲーミングCPUと評価され、CPU市場のシェアを大きくひっくり返した奇跡のCPUです。

やかもちVALORANTに必要なメモリ容量

公式サイトの推奨スペックによると、VALORANTの快適な動作に4 GBのメモリが必要らしいです。

VALORANT + YouTube(2窓)+ OBS Studio

実際にどれくらいメモリ容量があれば快適な動作が可能なのか、「RTX 5090」を使って検証します。

8GB vs 16GB vs 32GBで性能比較 VALORANTのメモリ別フレームレート(ウルトラ設定)

平均fps最低fps(1%)

メモリ容量と画面サイズ(解像度)ごとに、平均フレームレートを比較しました。

メモリ使用量が少ないゲームだから、フレームレートはまったく変化なかったです。YouTubeを同時に2つ再生しながら、OBS Studioで録画しても、メモリ容量16 GBと32 GBでほぼ同じ性能です。

4K解像度のみ、メモリ容量8 GBで約10%もフレームレートが下がります。ただし、平均600から560 fpsに下がっても、おそらく体感できないです。

結論、VALORANTをプレイするのに必要なメモリはせいぜい16 GBです。

やかもちVALORANTの推奨スペックまとめグラボは「RTX 5050」以上から VALORANTの推奨グラボまとめ表

予算が少ないから安く済ませたいなら「RTX 5050」または「RX 7600」を推します。VALORANTをフルHD(平均240 fps以上)でプレイするのに十分なグラボです。

WQHD(2560×1440)~ ウルトラワイド(3440×1440)や、4K設定(3840×2160)でプレイしたい方には、「RTX 5060」や「RTX 5060 Ti」以上を推奨。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

CPUは「Core i5 12400」以上から VALORANTの推奨CPUまとめ表

平均240 fps超えに必要なCPUは「Core i5 12400」以上で問題ないです。

コストパフォーマンス重視で「Ryzen 5 7500F」も激アツです。

Ryzen 9 9950X3D

最強のゲーミングPC「Ryzen 7 9800X3D」以上は、VALORANTで平均500~600 fpsを狙いたい、ごく一部のガチゲーマーに向けた選択肢です。

リフレッシュレート480 Hz超のハイエンドゲーミングモニターを検討しているなら、9800X3D以上を選ぶ意味があります。

逆に240 Hz程度のゲーミングモニターなら、9800X3Dは明らかに過剰装備。平均的なCore i5やRyzen 5で十分なフレームレートを得られます。

メモリは「16 GB以上」を推奨

VALORANTは省メモリ性能に優れたゲームです。フルHD~4Kまで、容量16 GBのメモリに収まります。

ひとまず16 GB以上のメモリ容量で構いません。VAORANTを動かしながら、他に重たいタスク(動画編集など)を同時にするなら32 GB以上がおすすめです。

VALORANTにおすすめなゲーミングPC【迷ったらこれ】NEXTGEAR A5G

VALORANTを平均240 fps超でプレイ可能

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

VALORANTをフルHD~WQHD(240 fps)でプレイするなら、マウスコンピューターの「NEXTGEAR A5G」がおすすめ。

CPUにRyzen 5 7500F(6コア12スレッド)、グラボにRTX 5060を搭載します。

THE RANGE(PHANTOM乱射)で平均240 fpsを余裕で超え、実際のゲームプレイで平均300 fps台も狙える、ミドルクラスのゲーミングPCです。

低価格モデルながら、標準スペックでメモリ容量16 GB、NVMe SSD(1 TB)も搭載していて良心的。予算15万円台で迷ったら、ほぼコレ一択でしょう。

値上がりするまでの期間限定ですが、メモリ容量のカスタマイズもお得です。

パーツ単品で買うとどれも2倍近い費用がかかるため、メモリ容量が欲しいなら必ずカスタマイズしましょう。市販品のほぼ半額でメモリ容量を増やせます。

やかもち【20万円台】NEXTGEAR(RTX 5070)

ほとんどのゲームをフルHD~WQHDで快適に

VALORANTだけでなく、他のゲームも幅広く快適にプレイするなら「NEXTGEAR(RTX 5070)」がおすすめです。

CPUにRyzen 7 7800X3D(8コア16スレッド)、グラボにRTX 5070、メモリ容量16 GB(DDR5-5600規格)を搭載します。

9800X3Dの次にパワフルなゲーミングCPU「7800X3D」搭載です。

VALORANTで平均500 fps台を狙える性能ですし、ARC RaidersやタルコフなどCPUボトルネックが出やすいゲームでも、Core Ultra 9以上の凄まじい性能を発揮します。

CPUを徹底的に冷却して、常に安定したゲーム性能を得られるように「240 mm水冷クーラー」を標準搭載。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

約23万円のお手頃な価格設定ながら、驚異のメーカー3年保証が無料で付いてきます。

実際にNEXTGEAR(7800X3Dモデル)を買ってみたレビューはこちらから。

やかもち【予算派なら】LEVEL THETA

予算10万円ちょっとでVALORANTが快適

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

VALORANTを平均240 fps(フルHD)でプレイするだけなら、パソコン工房の「LEVEL THETA」が最適です。

CPUにRyzen 7 5700X(8コア16スレッド)、グラボにRTX 5050を搭載します。予算12万円台から買える、手頃なエントリーモデルです。

ただし、SSDの容量がたった500 GBしかないです。VALORANT単品なら余裕ある容量ですが、他のゲームをインストールしだすと、すぐ枯渇します。

カスタマイズ画面で容量1 TBに変更をおすすめ。

やかもち

以上「VALORANTの推奨スペックを徹底検証する記事【23枚のグラボ + 18個のCPU】」について、解説でした。

VALORANTにおすすめなゲーミングモニターを探す

240 Hz以上に対応したWQHD(2560×1440)対応ゲーミングモニターがかなり安くなったから、おすすめです。

フルHDより画質がいいモニターが数多く揃っています。機能性も進化していて、残像感を抑える黒フレーム挿入がすごく進歩していたり、手頃な価格で高性能です。

RTX 5000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】

更新情報

2025/12/12:記事を初公開(UPDATE !!)

実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】

実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】

Write A Comment