次世代XboxはPCとコンソールのハイブリッドなゲーム機になるかもしれない。次世代XboxではSteamが動くそうで、Steamが動くということはPC版がリリースされている『Ghost of Tsushima』などのPlayStation関連タイトルも遊べることになる。マイクロソフト関連の情報を伝える非公式メディアWindows Centralで次世代Xboxに関する情報が報道されており、それを引用してIGN USも記事にしている。
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Windows Centralは公式声明や情報筋の話を整理して、これまでにわかっていることや予想をまとめたコラム記事を掲載している。それによると、次世代XboxではコンソールのXboxのエコシステムとして動作することもできれば、WindowsのPCのように動作することもできるのではないかとのことだ。それが本当なら、SteamやEpic Gamesストア、ライアットゲームズのランチャーなども動作させることができるようになる。Steamでは『Ghost of Tsushima』や「The Last of Us」、「Marvel’s Spider-Man」といったPS関連タイトルが展開されている。これにより、実質的にXboxで一部のPSタイトルを動作させることが可能になると報道されている。
マイクロソフトは、Xboxを冠した携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」をASUSと協力してリリースしたばかりだ。Xbox AllyはWindowsを搭載しているが、Xbox Full Screen Experienceという機能があり、起動したらすぐにゲーム機のような画面になってストアページやライブラリを確認できる。要するに、WindowsのXboxアプリが起動時にフルスクリーンで表示されるような感じだ(関連記事)。これまでの情報を考えると、次世代XboxはXbox Allyを据え置き型にしてテレビやモニターに特化させたようなコンソールになるのかもしれない。
先日、マイクロソフトの重役が次世代Xboxについて「非常にプレミアムでハイエンドな厳選された体験」になるとヒントを明かしていた。今はすべてを明かすつもりはないようだが、「ROG Xbox Allyによってマイクロソフトの考えの一部が見えてきたと思う」と前置きをしてから、このことを語っていた。次世代Xboxについては、2025年6月に半導体メーカーのAMDとの協力が発表されていた。それを発表する上記の動画でも「1つのストアやデバイスに縛られることのない、Xboxの体験を皆さんお届けします」といったビジョンが語られている。さらに、「そのため、Windowsチームと密接に協力し、Windowsがゲームにとって最高のプラットフォームとなるよう取り組んでいきます」とのコメントもあった。
Xboxを代表するシリーズである「Halo」がPS5に登場することも明らかになったばかりだ。初代「Halo」のリメイク版がPS5で登場することを受けて、米・大手小売店GameStopは「コンソール戦争の終結」を宣言するポストをユーモアを交えて投稿していた。マイクロソフトが、プラットフォームにとらわれないようなゲーミング体験を提供しようとしているのは間違いなさそうだ。IGN USによると、次世代XboxとPS6については2027年にリリースされる見込みだと報じられているそうだ。次世代XboxはPCゲームとの統合が見込まれるが、PS6については伝統的なコンソールになるのではないかとされている。
