9月26日、米大手ゲームソフトウエア企業エレクトロニック・アーツ(EA)を投資家グループが約500億ドルで買収し、非公開化する協議が進んでいると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。写真はEAのロゴと同社のゲームキャラクターのイメージ。2021年9月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[26日 ロイター] – 米大手ゲームソフトウエア企業エレクトロニック・アーツ(EA)(EA.O), opens new tabを投資家グループが約500億ドルで買収し、非公開化する協議が進んでいる。事情に詳しい複数の関係者が26日明らかにした。
関係者の話では、プライベートエクイティ投資会社シルバーレイクやサウジアラビア政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)、トランプ米大統領の女婿ジャレッド・クシュナー氏が創業したアフィニティー・パートナーズらのグループが、早ければ29日からの週に取引成立を発表する可能性がある。
実現すれば、過去最大規模のレバレッジド・バイアウト(LBO)となる。
ゲームソフト業界では、既に大手のアクティビジョン・ブリザードやジンガなどがさらに巨大な企業に買収されており、EAの非公開化によって、上場企業がさらに減少するとともに統合再編の流れが一段と強まりそうだ。
D・A・ダビッドソンのアナリスト、ワイアット・スワンソン氏は「EAを買収対象とするのは理にかなっている。キャッシュフローは比較的安定し、EAが毎年発売する製品は収益性や利益の予測が立てやすいからだ」と述べた。
EAの期待が大きいのは、人気シューティングゲーム最新作「バトルフィールド6」とサッカーゲーム「FC26」。バトルフィールド6は詳細なビジュアルと激しい戦闘の組み合わせがファンから高く評価され、多くのアナリストは数百万本の販売が見込めるとしている。
EAとアフィニティー・パートナーズ、PIFはロイターのコメント要請に回答がなく、シルバーレイクはコメントを拒否した。
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