◆テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン第5日(28日、東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園) 7日に閉幕し…
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◆テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン第5日(28日、東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園)
7日に閉幕した全米の車いすテニスで、シングルス史上3人目のゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)の快挙を達成した世界王者の小田凱人(ときと、東海理化)が、準決勝も12ゲーム連取の圧勝劇で決勝に進んだ。世界ランキング32位の高野頌吾(かんぽ生命)に最初の自身のサービスゲームをブレイクされただけで、その後は12ゲームを連取し、6-1、6-0の58分で楽々と決勝に進んだ。
1回戦に続き、再び小田の独り舞台だ。ジュニア世界ランキング3位にもなった高野が相手だったが、「スコアもまとまって、いい試合ができたかなと思う」と、全く相手にもしなかった。最初の1ゲーム目で、自分のサービスゲームを落としただけで、その後は一人旅だ。
第2シードの荒井大輔(BNPパリバ)が同21位だけに、今大会では、小田が人気、実力ともに飛び抜けている存在だ。「決勝が全て。一段階も二段階もギアを上げたい」と、優勝は当たり前で、強烈なサーブや球に逆回転をかけるショットなど、わかせるプレーを見せる意気込みだ。
特にサーブのスピードにはこだわりがある。自身が認識している最速は、2024年全豪で記録した時速174キロ。今大会1回戦で173キロを放ったが、惜しくもフォルトだった。「明日(決勝)、(最速を)出したいですね」。この日は、試合前から速度計が動かず、178キロで止まったまま。小田は「それを最速ということで」と笑いを誘っていた。