MSIのTitan 18 HX AI A2XWをレビュー、CPUだけで最大250Wに衝撃

高級感のあるキーボードと、先走りすぎたトラックパッド

 Titan 18 HXはMSIとSteelSeriesが手を組んだ、打ち心地の良いキーボードを採用している。Cherry製の「Cherry MX Ultra Low Profile」を使用し、タクタイル感がしっかり感じられた。テンキー部分がEnterのすぐ横にある点は好みの分かれるところだが、ゲームでも実務でも存分に活躍できるという点は評価したい。ただし、ゲームで酷使することを考えると、別途普通のキーボードを用意したほうが精神衛生上は良さそうではある(筆者のもったいない病が出ただけである)。

最上段と最下段の一部のキーを除き、キーボードのピッチは約19mm(Fnキーなど一部例外あり)なので、一般サイズのキーボードと同じである

 キーボードは良質だが、トラックパッドについては疑問が残る設計だ。一般的にノートPCのパッドはパームレストと段差が設けられているものだが、Titan 18 HXのトラックパッドはパームレストと完全に一体化しており、本体の電源がオンになるとパッド部分がライトアップされる。

 一般的なノートPCだと触感だけでコーナーや端を探り当てられるのだが、Titan 18 HXの場合、トラックパッドの位置を勘で探り出す必要がある。右クリックは指2本タップだが、慣れていないとこれも失敗しやすいだろう。Fnキーでトラックパッドの強制オフ時は発光を止めるような機能もなく、少々デザインに振りすぎている印象である。

電源が落ちている状態では、トラックパッドがどこにあるのか、外見から判断することは非常に難しい。うっすらとトラックパッドの境界線が写っているのだが、わかるだろうか?

通電時はこのようにトラックパッドのエリアが点灯する。この発光色や輝度はカスタマイズできる

 Titan 18 HXのディスプレーは18型と大きく、見応えのある映像が堪能できる。色域はDCI-P3相当でDisplayHDR 1000対応のため、ゲームのみならず写真や動画も最高の環境で鑑賞(あるいは編集)したいという人にとってはこの上なく魅力的な装備である。特にHDRオンで真っ白なウィンドウを表示すると真夏の晴天時のような光の“圧”があるような感覚に。輝度全開は動画鑑賞の時程度にしておきたい。

Titan 18 HXのディスプレーはMini LED液晶。最大120Hz駆動が可能だが、VRR(可変リフレッシュレート)対応のため、下は25Hzまで追従できる

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