<鹿島・柏>前半、試合に臨む柏・古賀(撮影・西海健太郎)
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 J1の柏は20日、敵地で4位鹿島との上位対決に2―3で敗れて首位陥落となった。

 まさかの結末が待っていた。2点を先行される苦しい展開となったが、前半43分に小屋松のコントロールシュートで反撃ののろしを上げた。

 すると、迎えた後半31分には途中出場の瀬川が復帰後初得点を挙げて試合を振り出しに戻す。同39分にPKを獲得し、逆転の好機をつかんだ。

 しかし、落とし穴が待っていた。これを小屋松が失敗すると、試合終了間際には古賀が自陣でボールを奪われて決勝被弾。まさかの展開に、ロドリゲス監督は「このようなアクシデント的に負けることはサッカー界にはある」と唇をかんだ。一方で、ロッカールームでは、選手たちにこう伝えたという。

 「私も悔しい気持ちでいっぱいですし、選手たちも悔しい気持ちを持っている。けれど、彼らに伝えたのは落ち着こうと、きょうのようなプレーこそが優勝につながる。そして、リーグ戦は長い戦いであって、シーズンを通してクオリティーの高いサッカーを表現するチームこそが優勝に値する。我々はそれに向かった道を今歩んでいる」

 これで3位に一歩後退。試合後、古賀は「最後、自分がゲームを壊してしまったのは事実なので。そこは責任を感じる。僕自身もここに懸けていた思いは強かったので。悔しい思いは強い」と痛恨のミスを猛省した。それでも、前を向いて「ただ、幸いまだトップ争いができる位置にはいるので、この残りの試合で上手く挽回していきたいという気持ちが強いです」と失地回復を誓った。

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