『天外魔境II 卍MARU』(てんがいまきょうツー まんじまる)は、1992年3月26日にハドソンから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM²用ロールプレイングゲーム。移植・リメイク版は『天外魔境II MANJI MARU』のタイトルで発売されることが多い。

『天外魔境 ZIRIA』(1989年)の続編であり、架空の国ジパングを舞台にした『天外魔境シリーズ』の第2作目[1]。「火の一族」の末裔である主人公の「卍丸」を操作し、暗黒ランとそれを操る「根の一族」を倒す事を目的としている[1]。CD-ROMを採用し、オーケストラの音楽、声優による音声、ムービーなどが収録され話題となった[2][3]。発売当時は「30分に一度は大きなイベントが発生する」という触れ込みで宣伝していた[1]。キャッチコピーは「わが道に敵なし」。

開発はハドソンおよびレッドカンパニー、アルファシステムが行い、前作から引き継ぐ形で清水始がプロデューサー、企画・監修を広井王子が担当、ディレクターは『桃太郎伝説』シリーズなどを手掛けた桝田省治が担当、音楽は久石譲および福田裕彦が担当、作画監督は辻野寅次郎、キャラクター・デザインは天城秀行が担当した。

2003年にニンテンドーゲームキューブとPlayStation 2、2006年にニンテンドーDSでリメイクされたほか、2008年7月31日発売のPSP用ソフト『PC Engine Best Collection 天外魔境コレクション』にPCエンジン版(ただし、一部過激な表現に修正が加えられたもの)が収録されている。2011年3月17日にはゲームアーカイブス(PSP・PS3)で配信された[注釈 2]。

PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得した。後に続編となるPlayStation 2用ソフト『天外魔境III NAMIDA』(2005年)が発売された。1992年に発売された同名のサウンドトラックCDについては#サウンドトラックを参照。

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