
「Apple Arcade」は,Appleが月額900円(税込)でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している,ゲームのサブスクリプションサービスだ。
この連載では,広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から,4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。
第66回では,ドラえもんとのび太が仲間達と一緒にどら焼き屋さんを営む,「ドラえもんのどら焼き屋さん物語+」を紹介しよう。
「ドラえもんのどら焼き屋さん物語+」
リリース日:2026年3月5日
配信元:カイロソフト
開発元:カイロソフト
対応端末:iPhone / iPad / iPod touch / Apple Vision
ゲームパッド対応:○

オススメポイント
1.ドラえもんとのび太が営む和菓子屋繁盛記
2.素材を集めて和洋のスイーツを創作する楽しみ
3.緻密なドット絵で描かれる藤子・F・不二雄ワールドのキャラクター達
緻密なピクセルアートで知られるカイロソフトの「ドラえもん」をテーマにした経営シミュレーションが,「ドラえもんのどら焼き屋さん物語+」としてApple Arcadeに登場した。
「ドラえもん」の作者,藤子・F・不二雄氏生誕90周年企画の一環として,2024年にNintendo Switchで発売された「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」。
スマートフォン版も買い切りのタイトルとして程なくリリースされ,その面白さがSNSのクチコミなどで伝わり大きな話題となったので,すでにプレイしたことがある人もいるかもしれない。

ドラえもん達が,けがをしてしまったどら焼き屋の店主を手伝うことに

頼りになる秘書ロボット。お店の経営をサポートしてくれる
町内にオープンしたばかりのどら焼き屋の店主がけがをしてしまったことをきっかけに,その手伝いをすることとなったドラえもんとのび太。
2人は店舗スタッフとしてお手伝いをしてくれるしずかちゃん,ジャイアン,スネ夫とともに,店主の代わりにどら焼き屋を経営していくことになる。

仲間達は,ゲームを進めると展開される「ストーリー」からお手伝いに参加する。彼らのお駄賃は資金の中から払わなければならない

お店の切り盛りはすべて彼らがやってくれる。トレーニングをすれば能力もアップ
本作は経営シムといっても,破綻と隣り合わせのようなシビアな緊張感を味わうような要素はない。手持ちの資金を元手にどら焼きを筆頭とする和洋のスイーツを開発し,それを商品として販売して常連客を募っていくという,比較的ゆるめの内容となっている。

ゲームの基本は,進行しながら覚えられる仕様。秘書ロボットのサポートに従って進めよう

店の敷地は最初からそれなりに広い。キッチンや売り場,座席など必要な環境や設備を設置してお客さんの満足度を上げていく。それらには,わずかながら維持費も必要だ

画面右上の,収支に直結する「資金」,探索や作品の開放に必要な「Fポイント」,未来デパートで買い物をするための「未来コイン」の3種を使って経営をやりくりするのだ

未来デパートでは,ひみつ道具を買える。未来コインは貴重だが,買えるものは特別な効果を持つものが多い
お店の看板商品となるスイーツは,食材の組み合わせによって開発できる。食材はジャイアンの家である「剛田雑貨店」でも購入可能。
だが,新しい食材は主に「どこでもドア」を設置すると行けるマップに,「コピーロボット」を派遣することで見つけられるようになる。

どこでもドアから行ける探索には,スタッフの能力を受け継いだコピーロボットが赴く。走破すると新しい場所が現れ,新しい食材が手に入るようになる

探索の様子は画面下にリアルタイムで表示されている。新キャラクターとの出会いや通せんぼをする敵とのバトルといったイベントも発生する
集めた食材で開発したスイーツは,飾り付けやスタッフによる仕上げ,お客さんによる評価で価値と価格が決まり,それが店の商品として販売され,売り上げにつながっていく。
スイーツはどら焼きのバリエーションに限らず,大福やお餅などの和菓子からプリンやケーキなどの洋菓子も登場し,それぞれさまざまな種類が登用意されている。
ベースとなる食材によって大まかなカテゴリーが決まり,どの食材を追加するかによってできるものが決まる。電球マークが新作ができる印だ



新メニューが完成! ドット絵のスイーツがとても美味しそうなのは,本作の大きな魅力である

飾り付けは費用がかかるが,その商品の価値を高めてくれる
そして本作最大の特徴は,「ドラえもん」に限らない藤子・F・不二雄キャラクターが大勢登場すること。
「大長編ドラえもん」のほか,「パーマン」や「エスパー魔美」,「キテレツ大百科」といったF氏を代表する作品から,「ミノタウロスの皿」「征地球論」といったSF短編シリーズまで,作品の幅はかなり広く,さすが90周年企画と思える充実さだ。

探索で見つけた作品をFポイントで開放すると,作品のキャラクター達がやってくる

作品からやってきたキャラクターは,食べたい商品を開発しておもてなしをするとお客さんになってくれる

お客さんになったキャラクターが新たなキャラクターを呼んでくれることも。探索マップに現れるキャラクターをよく見てみよう

探索で見つけたアイテム「奇天烈大百科」をキテレツにプレゼントしたら,なんとコロ助を作ってしまった。こういうイベント的な出会いもある
新キャラクターは主に探索で見つけられる「本」とつながったパラレルワールドからやってくる。彼らをお客さんとして店に呼ぶためには個別の「おもてなし」が必要だ。
お客さんとなったキャラクターは,常連のような扱いとなって売り上げに貢献し,アイテムをプレゼントしたり「お願い」を叶えたりすることで「好き度」(好感度のような値)が上がっていく仕組みだ。

顧客開拓のおもてなしだけでなく,常連のお願いを聞いてあげることも重要だ。希望の商品や施設を作ることで好き度が上がる

お客さんとのピクニックに行くイベント。同行したキャラクターの好き度が大きく上がる
ほかのカイロソフト作品の例に漏れず,登場キャラクターのドット絵は本当にクオリティが高く,画面内でチマチマと動き回る小さなキャラクターを見ても,ちゃんと誰だか分かるのがうれしい。
イベントやローディング画面には,「ドラえもん」のエピソードで見たことのあるキャラクターがアイキャッチのように挿入されるなど,ファンならグッとくる要素はそこここにちりばめられている。
割と無茶な設定に対しても「ひみつ道具」を導入することでうまく整合性を取っている点も,「ドラえもん」をテーマにしているからこそ可能な演出だ。

このサイズでキャラクターが誰だかちゃんと分かるクオリティはすごい。画面下,探索中のスタッフに化けたコピーロボットはちゃんと鼻が赤いのもわかる

「射撃」のトレーニングはのび太だけバツグンにうまいといった,ファンならグッとくる演出が多数盛り込まれている

「ドラえもん」ファンにはおなじみのひみつ道具の効果をゲームの各所にうまく取り込んでいる

ストーリー発生時のローディング画面のドットキャラクターにも注目。グエーッ!
見ているだけでニマニマしてしまうような可愛らしいドット絵キャラクターの魅力は,「ドラえもん」はもちろん,藤子・F・不二雄氏の作品に触れたことがあるなら理解できるはず。もしかすると未知の作品に出会うきっかけにもなるかもしれない。
すでに各機種でリリースされている人気タイトルではあるが,Apple Arcade版であらためてプレイして,どら焼きを世界一のスイーツに仕立ててほしい。
さまざまな手段を使って,お店を世界ナンバー1のどら焼き屋さんへと導こう


Apple Arcade:月額900円(税込) / 年額6000円(税込)
Apple One:月額1200円(税込)
※「iCloudプラス(50GB)」「Apple TV+」「Apple Music」「Apple Arcade」を利用可能
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