
「Apple Arcade」は,Appleが月額900円(税込)でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している,ゲームのサブスクリプションサービスだ。
この連載では,広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から,4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。
第63回では,1970〜1980年代に人気を集めたアーケードゲーム10作を収録したオムニバス作品,「レトロケード」を紹介しよう。
「レトロケード」
リリース日:2026年2月5日
配信元:Resolution Games
開発元:Resolution Games
対応端末:iPhone / iPad / Apple Vision
ゲームパッド対応:○

オススメポイント
1.国内外4社の名作アーケードゲームを自由にプレイ可能
2.幅広い時代,ジャンルの10作品を収録
3.3Dのアップライト筐体を再現。Apple Vision Proでは仮想空間にゲーセンを構築
家庭用ゲーム機では各社から多数リリースされているオールドアーケードゲームの復刻タイトルが,Apple Arcadeにも登場。iPhoneやiPadでいつでもプレイできるようになった。それがこの「レトロケード」だ。
海外で主流だったアップライト型のアーケードゲーム機が並ぶ。Apple Vision Proでは,ローンチトレイラーのように,仮想空間に構築されたゲームセンターでプレイできる

本作には,ATARI,コナミ(現KONAMI),タイトー,ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の4社が1970年代から1980年代にかけてリリースしたアーケードゲーム10作が収録されている。海外で主流だった,アップライトタイプの筐体を自由に選んでプレイできるのだ。
右上のクレジットボタンを押してコインを入れ,ゲームをスタートする方式だが,直近のアップデートではクレジット投入演出を挟まず,即ゲームを始めることも可能となった

タイトルは当時のアーケードゲームの主流だったシューティングやアクションが中心で,画面に表示されるバーチャルコントローラー(一部例外あり)か,ゲームパッドで操作できる。
ゲームはプレイを重ねることで経験値(XP)がたまり,それによりチケットを獲得できる仕組み。このチケットはゲームプレイ用ではなく,残機数など,ゲームごとの設定変更をアンロックするためのもの。ゲーム自体はチケットがなくても自由にプレイできる。

画面は縦横両対応だが,ゲーム画面とバーチャルコントローラーを表示する関係でレイアウトが変わる

特定の条件下でプレイするデイリーチャレンジもある。クリアすれば経験値が増える

残機やプレイ回数の設定は,手に入れたチケットでアンロックできる

デフォルトの設定では,当時の画面の雰囲気を表現するエフェクトがかけられているが,オフにすればドットのクッキリとしたグラフィックスが表示される
収録されているゲームタイトルは以下の通り。それぞれを簡単に説明しよう。
■「アステロイド(ASTEROIDS)」(ATARI,1979年)
ATARIのスペースシューティングゲーム。プレイヤーは三角形の宇宙船を操作し,周囲を飛び回る小惑星(アステロイド)を撃って破壊していく。
レバーで左右旋回,スラストボタンで前進するという,本作ならではの操作体系が特徴。ハイパースペースボタンはワープして緊急回避できるが,小惑星のいる場所に現れてミスになることも多い。
ベクタースキャン方式のモニターで表示されていた作品で,グラフィックスはモノクロの点と線で描かれている


■「ブレイクアウト(BREAKOUT)」(ATARI,1976年)
今回収録された中で最古となる1976年にリリースされた,いわゆる「ブロック崩し」ゲームの始祖となるタイトル。
画面下にある棒状のラケットを左右に動かして反射するボールを打ち返し,画面上側にある合計112個のブロックを打ち壊していく。
コントローラはダイヤル式で,画面のバーチャルダイヤルを回すか,画面上の左右方向のスライドで操作できる


■「バブルボブル(BUBBLE BOBBLE)」(タイトー,1986年)
近年タイトーのキャラクターとして活躍している「バブルン」が主役の,固定画面アクションゲーム。
ステージに現れる敵は,バブルンの吐くアワで包み,背中のヒレで割ることで倒せる。すべての敵を倒せば次のステージへと進む。全100面が楽しめる。
さまざまなテクニックが存在する奥の深いゲームだが,2人プレイができる設定はないようだ


■「センチピード(CENTIPEDE)」(ATARI,1981年)
画面上から迫ってくる長いムカデを撃って撃退するシューティングゲーム。
ムカデは左右に移動し,壁や障害物のキノコにぶつかると1段下がって反転する法則で動く。ムカデは,弾が当たるとキノコを残してその場で分裂する性質を持っている。クモやノミ,サソリなどの強敵も出現する。
自機はレバーではなくトラックボールで操作するゲームデザインで,それに準じたスワイプ操作でプレイする


■「フロッガー(FROGGER)」(コナミ,1981年)
主人公のカエルを操作して,車が行き交う道路や木材が流れる川を渡り,画面上端の巣に帰らせるアクションゲーム。
操作は4方向のレバーのみで行う。道中でメスのカエルと合流して巣に入ったり,巣に現れる虫を取ったりするとボーナス点が入る。
メルヘンなサウンドをバックに,カエルが右往左往する様子はなかなかシュール。海外では高い人気を誇り,過去にはApple Arcadeでも新作が配信されていた


■「ギャラガ(GALAGA)」(ナムコ,1981年)
ナムコ往年の名作シューティングで,「ギャラクシアン」の続編的な作品。
編隊を組んで飛んでくる敵「ギャラガ」を撃ち落としていくのが目的で,「ボスギャラガ」に捕獲された自機を取り戻すと攻撃力が2倍のデュアルファイターになれる。
デュアルファイター時は攻撃力が2倍になるぶん,2機分の横幅になるので,敵の攻撃には当たりやすくなる


■「悪魔城ドラキュラ(HAUNTED CASTLE)」(コナミ,1988年)
コナミが家庭用で発売した同名タイトルのアーケード版。
主人公のシモンがムチを振って戦うスクロールアクションというゲームデザインは同じだが,キャラクターが大きくなり,難度はかなり高いものとなった。収録タイトルの中では,現状最も新しい作品だ。
残機制ではなく,シモンのエネルギーが0になると即ゲームオーバーというのも難しさに拍車をかけている。コンティニューは可能


■「パックマン(PAC-MAN)」(ナムコ,1980年)
迷路の中をゴースト達の追跡から逃げながらクッキーやフルーツターゲットを食べていく,ドットイートゲームの金字塔。
1ステージに4つあるパワークッキーを食べれば,一定時間ゴーストに反撃が可能となるルールもおなじみのものだ。
収録タイトルの中で唯一画面にバーチャルコントローラーが表示されない作品で,操作は画面の上下左右方向へのスワイプで行える


■「スペースインベーダー(SPACE INVADERS)」(タイトー,1978年)
タイトーが1978年にリリースし,一大ブームを巻き起こしたシューティングゲーム。
プレイヤーは画面下の砲台を操作して,上から迫ってくる55匹のインベーダーの群れを撃ち落としていく。時折現れるUFOを撃つと高得点。
「名古屋撃ち」や「レインボー」といったテクニックも再現されている


■「トラック&フィールド(TRACK & FIELD)」(コナミ,1983年)
「ハイパーオリンピック」のタイトルで知られる,スポーツアクションゲーム。
全6種目の競技に挑戦し,規定の予選記録を超えられれば次の競技へと進める。操作は「RUN」と「THROW&JUMP」のボタンのみで,連打とタイミングが好記録へとつながる。
金属製の定規を使う当時のテクニックなどは再現できないが,画面の白のボタンを人差し指と中指で交互にタップすると速く走れる


アップライトの海外スタイルで,収録タイトルの年代にやや幅はあるものの,手軽にノスタルジックな気分を味わえるのが本作のいいところだ。
今後のアップデートでタイトルが増えることにも期待しつつ,オンラインのハイスコア記録などにも挑戦してほしい。
Apple Arcade:月額900円(税込) / 年額6000円(税込)
Apple One:月額1200円(税込)
※「iCloudプラス(50GB)」「Apple TV+」「Apple Music」「Apple Arcade」を利用可能
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