『ONE PIECEカードゲーム』『バトルスピリッツ』『ガンダムカードゲーム』などを運営するバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)ブランド「BANDAI CARD GAMES」が2月24日、共通の基本フロアルールを制定した。
日本/アジア/中国で開催される「BANDAI CARD GAMES」傘下のTCGタイトルの公式大会および公認大会において、運営方針として制定された新たなルールとなる。
その中で、マナー違反となる「対戦相手や他のプレイヤーが不快に感じる行為」の例として、「音を立てて手札をシャッフルする」行為(いわゆるシャカパチ)が挙げられ、TCGプレイヤーの間で賛否両論の声が上がっている。
TCGプレイヤー特有の手癖「シャカパチ」とは?
「BANDAI CARD GAMES」は、基本フロアルールの第2章「プレイヤーの皆さんへ」の中で、「決められたルールやマナーを守り、お互いが気持ちよく対戦ができるようフェアプレイを心がけましょう。そのためには、勝敗にこだわること以上に、対戦相手に対して、常に思いやりを持って接することが必要です」と説明。
その上で、プレイヤーが心掛けなければならない対戦に関するマナーとして、次の事項を挙げている。
対戦相手や他のプレイヤーが不快に感じる行為をしてはいけません。
(例:大きな声を出す。相手の悪口を言う。時間をかけてプレイする。音を立てて手札をシャッフルする。その他の対戦相手の集中力を削ぐような行為等)
これは対戦に参加していない周囲のプレイヤー・観戦者も同様です。 出典:BANDAI CARD GAME 基本フロアルール
「音を立てて手札をシャッフルする」とは、手札のシャッフルや弾くときの擬音(シャカシャカ、パチパチ)からシャカパチとも呼ばれている行為。
TCGプレイヤー特有の手癖のひとつであり、集中力を高める/思考を整理するためのルーティーンとして取り入れているプレイヤーも少なくない。
一方で、その音や仕草が対戦相手を威圧する目的で行われたり、その意図がなくとも不快に思わせることも多く、シャカパチの是非を巡っては常にTCGプレイヤー間で議論となってきた。
新規層の流入を妨げる悪習との指摘も 明確に禁止するTCGタイトルも存在
先ほども挙げた通り、シャカパチは非TCGプレイヤーから見ると異様な行為でもあり、特に過度なシャカパチは「威圧的」「(対戦相手の)集中力を削ぐ」などと、不快感・嫌悪感を示す層も少なくない。
TCG&ホビーチャンネル「GOTCHA!」では、シャカパチをモチーフにしたグッズを展開している/画像はSUZURIより
さらに、新規層の流入を妨げかねない悪習だと指摘する声もある。
そういった背景から、TCGコミュニティのマナー/モラルの問題として、シャカパチは度々論争になり、肯定派/否定派の対立を生んできた。
なお、タカラトミーが販売を手がけるTCG『ディズニーロルカナ』では、以前より「対戦相手に聞こえる大きな音を立てながら自身の手札や公開領域、イン クウェルに置かれたカードを用いて不必要なシャッフル」(つまりシャカパチ)を非紳士的行為として明確に禁止している(外部リンク)。
今回発表された基本フロアルールは、シャカパチに対する「BANDAI CARD GAMES」全体の公式見解を提示したとも言える(※)。
なお、『ONE PIECEカードゲーム』については、シャカパチはマナー違反の行為として、公式YouTubeチャンネルの動画などで度々啓蒙されていた。
シャカパチに注意喚起する『ONE PIECEカードゲーム』の動画(2022年公開)
※音を立てない手札のシャッフル(ハンドシャッフル)とシャカパチは意味合いが異なることに留意が必要である。

編集者・ライター・ラッパー。1996年、東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。”HipなPop”をコンセプトに掲げる。
2021年よりKAI-YOUに参加。クリエイティブや批評的な視点に立ち、音楽・アイドルカルチャーからVTuber/YouTuber、AI含むITテクノロジーまで、ジャンルレスに取材・執筆・編集を行う。
【主な実績】連載「チャートハックと音楽」/ホロライブさくらみこインタビュー/櫻井翔のラップ解説コラム

