2026年02月19日 11時00分更新

ゲームで遊ぶならCPUは「AMD Ryzen 7 9850X3D」で決まり!
クリエイティブ用途もAIもドンと来い
2026年1月下旬、AMDが「AMD Ryzen™ 7 9850X3D」の国内販売を開始した。国内価格は9万4800円だ。製品名の末尾に“X3D”が付くゲームに強いCPUということで、多くのゲーマーが楽しみにしていたはずだ。Zen 5アーキテクチャを採用した8コア/16スレッドのCPUとなっており、64MBの第2世代「AMD 3D V-Cache™」を組み合わせることで、合計96MBもの大容量3次(L3)キャッシュを実現している。第2世代「AMD 3D V-Cache」はゲームによっては高いフレームレートを期待できるため、まさにゲーマーに最適なCPUとなっている。

「AMD Ryzen 7 9850X3D」
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AMD Ryzen 9 9950X3D
AMD Ryzen 7 9900X3D
AMD Ryzen 7 9850X3D
AMD Ryzen 7 9800X3D
アーキテクチャー
Zen 5 (4nm+6nm)
コア/スレッド
16 / 32
12 / 24
8 / 16
ベースクロック
4.3GHz
4.4GHz
4.7GHz
4.7GHz
ブーストクロック
5.7GHz
5.5GHz
5.6GHz
5.2GHz
L2キャッシュ
16MB
12MB
8MB
L3キャッシュ
128MB
96MB
対応メモリー
DDR5-5600
TDP
170W
120W
内蔵GPU
Radeon Graphics
対応ソケット
AM5
CPUクーラー
別売
高いパフォーマンスで長時間遊びやすい! 第2世代「3D V-Cache」による大容量キャッシュと冷却性能の両立
「AMD Ryzen 7 9850X3D」は、8つのコアと32MBのL3キャッシュを備えるCCD(Core Complex Die)に、64MBの第2世代「AMD 3D V-Cache」を組み合わせることで、合計96MBの大容量L3キャッシュを実現している。第2世代「3D V-Cache」は、キャッシュをコアの上に積層する従来方式とは異なり、キャッシュをCCDの下側に配置する設計を採用した。これにより、発熱源であるCPUコア(CCD)がヒートスプレッダ(IHS)に直接接触可能となり、冷却効率が大幅に改善されている。つまり、高いパフォーマンスを維持したまま、長時間ゲームで遊びやすいCPUとなっているわけだ。

1080p・高設定時に各種ゲームがCore Ultra 9 285K比で平均27%高速
クリエイティブ系ソフトも高速動作でうれしい、動作クロックの向上と安定したパフォーマンス
先に挙げた熱設計の余裕のおかげで、「AMD Ryzen 7 9850X3D」は高いクロックアップ動作を実現しつつ、安定したパフォーマンスが期待できる点も魅力だ。最大ブーストクロックが5.6GHzに引き上げられたため、第2世代「AMD 3D V-Cache」の効果が見込めるゲームタイトルだけでなく、クロック周波数が重要となるクリエイティブ系の制作ソフト、ゲーム以外のアプリケーションでも快適に動作させられる。

「Photoshop」と「Lightroom Classic」を動かし、一連の処理(ワークロード)にかかった処理時間からスコアーを算出するテスト。コア数の多いRyzen 9 9950X3DやCore Ultra 9 285KよりもRyzen 7 9850X3Dのスコアーが全般的に高い点に注目したい。シングルスレッド寄りの処理が多いと、ベースクロックが高くコア数も少ないRyzen 7 9850X3Dが有利になる
AIアクセラレーションやAI関連機能で、動画編集、3D CGでも活躍
「AMD Ryzen 7 9850X3D」は、AIアクセラレーションやAI関連機能も充実している。そのため、コンテンツ制作などの幅広い用途でも活躍しやすい。Zen 5アーキテクチャはAVX-512命令セットの実行効率が強化されており、AI推論などのワークロードにおいて高い処理能力を持つ。大容量キャッシュと高クロックの組み合わせは、動画編集、AIによるフィルター処理やエフェクト処理、3D CGレンダリングといったクリエイティブ用途でも高いパフォーマンスを発揮する。

Ryzen 7 9850X3Dと9800X3Dの差が顕著に出たのは計算負荷の強いH.265へのエンコード処理。H.264では差はほぼゼロなのに対しH.265では3分弱の差が付いている
CPUの換装によるパワーアップや、初めてゲーミングパソコンを自作する人にもバッチリ
「AMD Ryzen 7 9850X3D」の対応ソケットは「Socket AM5」となっており、「Socket AM5」対応マザーボードであれば組み合わせ可能だ。すでに「Socket AM5」対応マザーボードでゲーミングパソコンを組んでいる人なら、CPUを換装し性能をアップすることも手軽に行なえる。またTDPが120Wとなっているため、従来の簡易冷却クーラーなどを組み合わせやすい。初めてゲーミングPCを自作するという人も、挑戦しやすいCPUなのだ。

Socket AM5対応で、TDPは120W
