
ネクソン<3659>は、2月12日、2025年12月期の連結決算を発表し、売上高4751億0200万円(前の期比6.5%増)、営業利益1240億1200万円(同0.1%減)、経常利益1404億5100万円(同28.3%減)、最終利益920億5200万円(同31.7%減)だった。
・売上高:4751億0200万円(同6.5%増)
・営業利益:1240億1200万円(同0.1%減)
・経常利益:1404億5100万円(同28.3%減)
・最終利益:920億5200万円(同31.7%減)


ライブ運用を基盤としたIP成長戦略を推進し、2025年12月期の売上収益が前期比6.5%増の4751億0200万円となり、過去最高の通期売上収益を達成した。
同社グループのIP成長戦略は、『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)や『メイプルストーリー』(MapleStory)といった大ヒットフランチャイズを再活性化・拡張する垂直方向の成長と、『マビノギ』(Mabinogi)などのその他フランチャイズおよび新作から新たな大ヒット作を創出する水平方向の成長で構成されている。
この期は、主力タイトルであるPC版『アラド戦記』とPC版『メイプルストーリー』の再活性化に加え、年度内に配信を開始した『マビノギモバイル』(MABINOGI MOBILE)、『ARC Raiders』、『MapleStory: Idle RPG』の貢献、およびサービス地域を拡大した『MapleStory Worlds』が増収を牽引した。『ARC Raiders』はグローバルリリースから2ヶ月未満で累計販売本数1000万本を突破し、業績に大きく貢献した。
フランチャイズ別では、PC版の好調があったものの、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)の減少影響により、アラド戦記フランチャイズ全体の売上収益は減少した。一方、メイプルストーリーフランチャイズは、韓国市場の回復やハイパー・ローカライゼーション戦略、新規タイトルの投入などにより、全体で同増加となった。FCフランチャイズの合計売上収益は、大型プロサッカーイベントがなかったものの、およそ横ばいを維持した。
費用面では、『マビノギモバイル』や『MapleStory: Idle RPG』によるロイヤリティ費用、新作に係る業績連動賞与、新作プロモーションによる広告宣伝費などが増加した。さらに、前期に為替差益を計上していたのに対し、当期は為替差損を認識した結果、営業利益は同0.1%減の1240億1200万円、最終利益は同31.7%減の920億5200万円となった。
なお、報告セグメント別では、北米セグメントの売上収益が同59.7%増の281億2500万円、その他セグメントが同477.1%増の390億3700万円と、大幅な増収を達成した。一方で、日本、韓国、中国の各セグメントは売上収益、利益ともに減少した。
▼イ・ジョンホン社長のコメント
2025年は、過去最高となる通期売上収益を達成することができ、大変喜ばしく思います。ネクソン史上最大級の成功を収めるローンチとなった『ARC Raiders』は、昨年10月のリリースから15週間が経過した現在も成長を続けながら、高いプレイヤー継続率を維持しています。本作は、当社の高い期待をはるかに上回る大ヒット作となり、1月には最大同時接続者数96万人を記録、また現在までの世界累計販売本数は1,400万本を突破しました。
『ARC Raiders』の成功は、業績面での成果を超える意義を持ちます。当社のグローバル成長戦略の有効性を実証する象徴的な成功例であり、ネクソンがグローバルで大型タイトルを継続的に展開していくための開発チーム、運営モデル、そしてライブオペレーション力を備えていることを示すものです。主力フランチャイズを成長、そして進化させてきた実績とともに、当社はより多様で持続力のある、グローバル市場において競争力の高い企業として新たな年を迎えました。
■『MapleStory: Idle RPG』のプログラミング不具合及び対応状況
11月6日のリリース後、『MapleStory: Idle RPG』は韓国にて売上ランキング1位を10週間以上維持したほか、台湾及びシンガポールでも1位を獲得し、北米においても好調なランキング推移を記録した。
しかし、特定の有料アイテムに対する設定値が誤って適用されるプログラム上の不具合が確認され、プレイヤー及び経営陣への通知なく修正が行われた。1月25日に本事実が判明した後、当社経営陣は直ちに業務プロセスの見直し及び関係者の懲戒処分とともに、プレイヤーとの信頼回復に向け、1月28日までの課金についての補償対応、または希望者への全額返金の実施を発表。
本返金対応による影響として、第4四半期の売上収益及び営業利益についてそれぞれ90億円、40億円を減額した。また、第1四半期の業績見通しに売上収益、営業利益へのマイナス影響額をそれぞれ50億円、30億円を反映する。
本件における大規模な返金対応は、当社及び当社のゲームに対するプレイヤーの信頼維持を最優先とするネクソンの事業運営原則を反映するもの、としている。
■フランチャイズ別ハイライト
【アラド戦記フランチャイズ】
PC版『アラド戦記』は、第4四半期及び2025年度通期共に、前年比で2桁成長、堅調な回復を示した。一方で、『アラド戦記モバイル』は前年比で減収となった結果、フランチャイズ全体の通期売上収益は前年比で21%減少。第1四半期も対前年同期でフランチャイズ合計売上収益の減収を見込む
PC版『アラド戦記』:中国の第4四半期及び通期売上収益は、前年比で2桁成長を達成。堅調に回復を遂げると共に、年間を通じて安定したプレイヤーエンゲージメントを維持。韓国では、第4四半期の売上収益が前年同期比56%増加。通期では前年比108%成長し、サービス20周年にして過去最高の通期売上収益を達成。第1四半期も、旧正月アップデートにより対前年同期で成長を見込む
『アラド戦記モバイル』:第4四半期及び通期売上収益はいずれも前年比で減少。第1四半期は前四半期比ではおよそ横ばいを見込む一方で、前年同期比では減収を予想
【メイプルストーリーフランチャイズ】
フランチャイズ売上収益は、第4四半期に前年同期比で54%増加。韓国市場での回復、地域展開、新作の貢献により、通期でも前年比43%成長し、サービス開始から22年で歴代最高の通期売上収益を達成。第1四半期は、『MapleStory: Idle RPG』からの堅調な貢献などにより、フランチャイズの合計売上収益が前年同期比で約30%増加することを見込む
韓国『メイプルストーリー』:冬季アップデートの開始により、第4四半期の売上収益は前年同期比で14%増加し、PCカフェ占有率は歴代最高の45%を記録。通期では、前年比78%の増収。第1四半期も、第4四半期から続く冬季アップデートにより、堅調なプレイヤーエンゲージメントを見込む
グローバル『メイプルストーリー』:第4四半期の売上収益は、対前年同期で24%増加。冬の大型アップデートが奏功し、欧米地域では過去最高の四半期売上収益を達成。第1四半期は、前年同期と同水準の売上収益を見込む
『MapleStory Worlds』:第4四半期の売上収益は前年同期比で約2倍の増加。また、地域展開により、通期では前年比3倍超の成長を達成。第1四半期も対前年同期で増収を予想
『MapleStory: Idle RPG』:昨年11月のローンチ以降、複数地域のアプリストアで1位を獲得するなど、メイプルストーリーIPの拡張可能性を一層裏付けた。第4四半期には、返金対応による売上収益の減少を認識するも、業績に貢献。第1四半期にも返金対応に係る業績へのマイナス影響を織り込む一方で、引き続き堅調な収益貢献を見込む
【FCフランチャイズ】
第4四半期のフランチャイズ売上収益は、ホリデーシーズンのアップデートやセールスプロモーションにより前年同期比で成長。大型サッカーイベントの不在にもかかわらず、2025年度通期売上収益は、前年比でおよそ横ばいとなった。第1四半期の売上収益も対前年同期でおよそ横ばいを予想。6月に開幕するワールドカップに向けた、ユーザーの期待感醸成を重点施策として推進
【マビノギフランチャイズ】
2025年3月のローンチ以降、『マビノギモバイル』は当社業績へ大きく貢献し、韓国において2025年ゲーム大賞を受賞。第4四半期も、12月下旬に実施したサンリオとのコラボレーション施策により、収益へ堅調に寄与。2026年には、日本を含むサービス地域の拡大を予定
【シュータージャンル】
『ARC Raiders®』:グローバルリリースが大きな成功を収め、現在までに累計販売本数1,400万本を達成。プレイヤー継続率も第4四半期を通じて高水準で推移。今後も毎月のコンテンツアップデートやイベントにより、プレイヤーエンゲージメント及び販売好調の維持を図る
『THE FINALS®』:12月のシーズン9アップデートが牽引し、第4四半期の売上収益は前年同期比で増加。中国では昨年11月18日からのオープンベータ後、中国版のサービスを開始。第1四半期も前年同期比で増収を見込む
【MINTROCKET】
『デイヴ・ザ・ダイバー』のPC及びモバイル版を、中国にて現地パブリッシャーX.D. Networkを通じ、2月6日より発売を開始
■2026年12月期第1四半期の見通し
2026年12月期第1四半期の業績は、売上高1504億9200万円~1640億1500万円(前期比32.1%増~同44.0%増)、営業利益511億8200万円~611億2200万円(同23.0%増~同46.9%増)、経常利益538億7200万円~638億1200万円(同39.2%増~同64.9%増)、最終利益409億1200万円~484億4200万円(同55.7%増~同84.4%増)を見込む。
・売上高:1504億9200万円~1640億1500万円(同32.1%増~同44.0%増)
・営業利益:511億8200万円~611億2200万円(同23.0%増~同46.9%増)
・経常利益:538億7200万円~638億1200万円(同39.2%増~同64.9%増)
・最終利益:409億1200万円~484億4200万円(同55.7%増~同84.4%増)
・EPS:51.73円~61.25円
第1四半期の売上収益は、PC版『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)とメイプルストーリーフランチャイズの前年同期比での成長、および前年にローンチした『マビノギモバイル』(MABINOGI MOBILE)や『ARC Raiders』など新作の貢献が持続することで、全体として前年同期比で成長することが予想されている。
フランチャイズ別では、アラド戦記フランチャイズ全体の売上収益は前年同期比で減少すると予想している。PC版『アラド戦記』は成長を見込むものの、中国の『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)は前年同期比で減収となる見込みである。
メイプルストーリーフランチャイズは、韓国及びグローバルの『メイプルストーリー』の冬季アップデートによる堅調な推移や、『MapleStory Worlds』、前年11月サービス開始の『MapleStory: Idle RPG』の増収貢献により、前年同期比で成長することが予想されている。
FCフランチャイズの売上収益は、ワールドカップに向けたプレイヤーエンゲージメント向上に注力するため、前年同期比でほぼ横ばいとなる見込みである。
費用面では、『ARC Raiders』、『MapleStory: Idle RPG』、『マビノギモバイル』(MABINOGI MOBILE)の堅調な推移に伴うプラットフォーム利用料及びロイヤリティ費用の増加、人員増加と『ARC Raiders』に係る業績連動賞与による人件費の増加、新作プロモーションによる広告宣伝費の増加が予想されている。