パブリッシャーのJungle Game LabおよびデベロッパーのTeam Afternoonは2月6日、ターン制ストラテジーゲーム『見ての通り(Trust Me, I Nailed It)』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はリリース直後からさっそく好評を集めている。ゲーム内は日本語表示に対応しており、価格は無料。

『見ての通り』は、ダンジョンを攻略できない勇者の戦闘映像を編集し、“勝利映像”を偽装するターン制ストラテジーゲームだ。プレイヤーは勇者本人ではなく専属の動画編集者として、送られてくる失敗だらけの戦闘映像をもとに、世界を欺くニセ勝利動画を作り上げる。舞台となるのはWindows 98風のデスクトップ画面で、メールやニュース記事などを通じて、現実とニセ英雄像の対比が描かれるのだ。

本作のゲームプレイは、敵の行動パターンをあらかじめ確認したうえで、勇者の行動をタイムライン上に配置していく設計だ。使用できるクリップは「移動」「近接攻撃」「遠距離攻撃」「防御」の4種類。これらを8ティックのタイムラインにドラッグ&ドロップで並べ、敵の攻撃をかいくぐりながら“勝っているように見える”展開を構築する。本作はリアルタイム操作ではなく、事前に情報を把握して最適な順序を組み立てるパズル性の強いターン制形式となっている。

配置したクリップには、後から視覚効果を加えることも可能だ。平凡な移動を瞬間移動のように演出したり、威力の低い攻撃を「クリティカルヒット」に見せたりと、編集によって映像の仕上がりを大きく変えられる。またタイムラインには使用可能なメモリ容量が設定されているが、「ノーダメージでのクリア」や「有効打を2回以上与える」といった条件を満たすことで拡張される。

そんな本作はリリース直後から好評を集めている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で80件中100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。本作は動画編集という題材をターン制ストラテジーへ落とし込んだ独自の設計に加え、Windows 98風のデスクトップ画面を模したUI演出が特徴的だ。また敵の行動を事前に把握し、8ティック内で最適な配置を組み立てる戦略の分かりやすさと、ドラッグ&ドロップ中心の直感的な操作性が両立している点が持ち味となっている。さらに本作は無料配信でありながら一定のボリュームを備え、ノーマルモードに加えてハードモードも用意されている点も、やりがいを求めるプレイヤーから支持を集めているかたちだ。

本作を手がけたTeam Afternoonは、韓国を拠点とするインディーゲームスタジオ。公式Xアカウントでは、過去のOSデザインを参考に、ゲーム内のデスクトップ画面やUI表現を手作業で制作したことを明かしている。

また、これまでの投稿では「FAKE Clear Videos」をキーワードに掲げ、勇者の戦闘クリップをつなぎ合わせて勝利映像を捏造するというコンセプトを前面に打ち出してきた。リリース前から段階的に情報発信をおこなっており、ストアページ公開時点から一貫して世界観を強調してきたかたちだ。勇者の「ニセ勝利動画」を編集で作り上げるという独自の発想が支持を集めた本作が、今後どこまで評価を広げていくのかにも注目したい。

『見ての通り(Trust Me, I Nailed It)』はPC(Steam)向けに無料配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。

Write A Comment