スクウェア・エニックスは2月13日よりPC(Steam)用非対称型対戦ゲーム「KILLER INN(キラーイン)」のアーリーアクセスを開始する。価格は1,200円。

 「キラーイン」は、最大24人のプレイヤーが多人数の「羊チーム」と少人数の「狼チーム」に分かれて戦う“マーダーミステリーアクションゲーム”。羊は他のプレイヤーがどのチームに属しているかわからない中、狼のせん滅かステージからの脱出を目指す。一方の狼は、他の狼と協力しながら、羊チームのせん滅を目指すという、古城を舞台にした非対称型の対戦ゲームとなっている。

 これだけなら人狼ゲームのような印象を受けるが、一般的な人狼ゲームと違うのは議論や投票のフェーズがないことだ。リアルタイムにゲームは進行するため、羊側は殺人現場に残された証拠などを集めて狼を特定し、武器を用いて狼を排除する必要がある。議論で狼を罰するわけではないので、最終的にはTPSのようなバトルが勃発するのが本作の大きな特徴だ。

 今回、アーリーアクセス開始に先駆けて、本作をプレイすることができた。どういうゲームを楽しめるのか、プレイレポートをお伝えしていく。

【『KILLER INN』(キラーイン)「Steam早期アクセス」アナウンスメントトレーラー】

いつ襲われるかわからない! 証拠と脱出を巡る羊と狼の“狩り合い”

 まず、ゲームが開始したら自分が羊チームなのか、狼チームなのかを知らされ、そこから自由行動が始まる。羊は脱出を目指し、狼は羊を全滅させるために動く。

ゲームが始まって初めて自分のチームがわかる

 両陣営とも最初は武器や防具を持っていない状態でのスタートとなる。ゲーム序盤はそれらを手に入れるために動くのが、今回のプレイでは重要に思えた。

 相手チームと戦うために必要な武器や防具は、マップに点在しているスタッフから購入するか、宝箱から入手できる。宝箱を開けるにはトークンが必要で、これはスタッフから受注するクエストの達成報酬として手に入る。クエストではトークンのほか、装備購入用の資金も獲得可能だ。

 また、宝箱を開けるために必要なトークンは宝箱の中身ごとに異なる。使いたい武器や防具に合わせて必要な数のトークンを集めるにはそれなりにクエストをクリアしなくてはいけないため、時間がかかってしまう。クエスト遂行中は単独行動になりがちかつ、人通りの少ない場所に行くことが多いため、狼に狙われないよう注意しながらも、素早く達成することが重要になりそうだ。

 加えて、プレイヤーはチェストや机などから、医療キットなどのアイテムを手に入れることも可能だ。本作には敵を直接的に攻撃する武器だけでなく、毒状態にするグレネードやそれを回復する解毒剤もあるため、移動しながら集めておくとよさそうだ。

周囲のオブジェクトを漁りアイテムを探そう

 各プレイヤーの武器が揃ってくると、本格的にゲームが動き出す。羊は脱出を目指し、狼はそれを阻止するために羊を倒さなくてはならないのだ。

 戦い方は陣営で異なるため、各陣営ごとにどう戦うかを見ていこう。まず本作では、狼が羊を倒すと現場に証拠が残るようになっている。証拠を一定量集められると狼であることが確定するというシステムだ。一方、羊が誤って羊を倒すと、倒してしまった側も石化して強制退場となる。疑う・疑われる状況でいかに倒されずに目的を進められるか、その緊張の中で“リアルな戦闘体験”を楽しめる。

 羊は序盤、装備を整えつつ脱出ルートの解放を目指す。脱出には、船へ渡る橋の門を黄金の鍵4本で開ける必要があり、この鍵はマップ内にいるガーディアンを倒すと入手できる。このガーディアンは防御が高く、拘束攻撃もしてくるため、単独での撃破は時間がかかるうえ、狼に狙われると危険だ。なるべく人数を揃えて挑みたいところだ。

ガーディアンを討伐して脱出に必要な鍵を手に入れる

 加えて羊は、倒された仲間の遺体を調べて証拠を集め、狼を探す。クエストを受注できるスタッフから特定のプレイヤーの位置を聞くこともできるため、狼だと確定したプレイヤーは早めに対処し、脱出の邪魔をされないようにしたいところだ。

 ただし、プレイヤーを狼だと確定しても、本作はディベートなどで追放するわけではない。狼と相対して戦う必要があるため、羊側は複数人で行動しておくのがいいだろう。

仲間の遺体を調べて証拠を手に入れ、狼を特定する。証拠の内容によって少しずつプレイヤーが絞られていき、最終的に確定する仕組みだ

 狼の場合、すでにNPCを1人殺害した状態からゲームがスタートする。そのNPCからも証拠が見つかってしまうため、現場に向かって証拠を隠滅するのが序盤タスクのひとつとなる。証拠を隠滅しておかなければ、まだ誰も倒していないのに羊にヒントを与えてしまうことになるからだ。羊に見られないよう注意を払いながら証拠を隠滅し、武器集めをはじめよう。

まずは殺人の証拠を隠滅

 また、本作には他プレイヤーと話せるボイスチャット機能も搭載されている。近くにいる他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることができるが、それは敵チームも同じこと。作戦が筒抜けになるリスクがあるが、情報を盗み聞きして立ち回るといった駆け引きも生まれる。実際、狼であることがバレた筆者だったが、羊チームのボイスチャットを聞きながら、身を隠し時間を稼いでいた。

ボイスチャットを盗み聞きしながら羊チームの裏をかく

 実際のプレイ感は、“人狼ゲーム”というよりも羊対狼の狩り合いに近い。狼であることがバレたからといって終わりではないので、かなりアグレッシブな対戦ゲームになっていると感じた。実際にプレイしている際にも、序盤から羊も狼もかなりの人数が相手チームに倒されていく。双方が目的達成のために奔走しながら、力と情報でぶつかり合うゲームとなっている。

個性豊かなキャラクターの能力を使って戦い抜け!

 本作のもうひとつの特徴は、プレイヤーが選べるキャラクターには、それぞれ固有の能力がついていることだ。羊側、狼側どちらでも使いやすい能力が備わっている。

 今回プレイしたコスプレイヤーのCOROMOは、ハリネズミのあげだまを使って欲しいアイテムを取ってきてもらうことができる。取ってきてもらうものによって必要な時間は異なるが、クエストをしながら他のアイテムも手に入れられるため、柔軟な立ち回りが可能だ。

 弁護士のマリクは、受注するクエストを選ぶことができる。得意なクエストを受けられるので、効率よく武器や防具などを手に入れられる。

 ほかにも、ライフルが得意なエスラは銃の宝箱から必ずライフルを手に入れることができる。補助だけでなく戦闘向きの能力も存在する。

コスプレイヤーのCOROMO。ハリネズミのあげだまにアイテムを取りに行ってもらう弁護士のマリクは状況に応じたクエストを選択可能だ固有能力には武器に関する能力もある

 キャラクターごとにプレイフィールが異なるため、能力の使い道を考えながらキャラクターを選ぶのも楽しい。

今までにはない新感覚の対戦ゲーム

 今回の体験ではアーリーアクセス用のマップを遊ぶことができたが、まだまだ散策できていないところや体験できなかったものも多かった。地下2階から地上4階まであり、かなり広いマップであるため、慣れるともっと戦略が練れるのではないかと感じた。

 本作は、敵は誰なのか、いつ襲われるのかという一方的な恐怖に対し、反撃して相手を制圧するという駆け引きが加わった非対称型対戦ゲームとなっている。新感覚のアクションゲームとして楽しめると思うので、興味がある方はぜひアーリーアクセスでプレイしてみてほしい。

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