カプコン<9697>は、1月27日、2026年3月期 第3四半期累計の連結決算を発表し、売上高1153億1500万円(前年同期比29.8%増)、営業利益543億0200万円(同75.1%増)、経常利益517億0300万円(同64.6%増)、最終利益388億8500万円(同68.6%増)だった。

・売上高:1153億1500万円(同29.8%増)
・営業利益:543億0200万円(同75.1%増)
・経常利益:517億0300万円(同64.6%増)
・最終利益:388億8500万円(同68.6%増)

 

中核事業であるデジタルコンテンツ事業において、新型ゲーム機向け移植タイトルの発売やリピートタイトルの販売強化により、グローバルに販売本数の増加を図った。これにより、第3四半期累計におけるデジタルコンテンツ事業は、247タイトルを238の国や地域に販売し、販売本数は3464万本と前年同期3053万本を上回り、業績向上に寄与した。

また、主力コンテンツとeスポーツ・映像・キャラクタービジネスとの連携によるIPの持つブランド力の向上に努めた。加えて、アミューズメント施設事業における堅実な店舗運営や積極的な新業態店舗の推進、アミューズメント機器事業におけるスマートパチスロの継続投入や同社グループの人気IP活用等の施策なども収益を押し上げた。

このほか、2025年日本国際博覧会において、大阪府・市などが出展した「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛、参加等も行った。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

 

■デジタルコンテンツ事業

売上高は734億1100万円(同25.4%増)、営業利益は460億6700万円(同57.5%増)となった。

5月に『カプコンファイティングコレクション 2』(Nintendo Switch、プレイステーション 4、Xbox One、パソコン用)および『鬼武者2』(プレイステーション 4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)を発売し、シリーズファンを中心とした根強い支持を集めた。加えて、6月にNintendo Switch 2 向けに『ストリートファイター6』および『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』を発売した。

リピートタイトルにおいては、『ストリートファイター6』について、新型ゲーム機への展開に加え、引き続きeスポーツ展開との連携等によるブランド認知とユーザー数の拡大を推し進めたことなどにより、累計販売本数が全世界で600万本を突破した。また、今年2月発売の主力シリーズ「バイオハザード」の最新作『バイオハザード レクイエム』への期待感の高まりが後押しとなり、『バイオハザード RE:4』および『バイオハザード ヴィレッジ』をはじめとした同シリーズタイトルの販売が続伸した。

加えて、『デビル メイ クライ 5』が映像作品との連携による価格施策や、IPの認知拡大によるブランド価値向上を図ったことにより好調に推移したほか、前期2月発売のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の累計販売本数が1100万本を突破し、同シリーズの過去作『モンスターハンターライズ』および『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が引き続き販売本数を伸ばした。その結果、リピートタイトルの販売本数は3339万本と前年同期2861万本を上回り、収益を押し上げた。

モバイルコンテンツにおいては、11月に「バイオハザード」シリーズの最新モバイルゲーム『バイオハザードサバイバルユニット』(iOS、Android用)がグローバルに配信され、累計300万ダウンロードを突破するなど、IPの認知拡大に寄与した。

 

■アミューズメント施設事業

売上高は185億8100万円(同12.3%増)、営業利益は26億8100万円(同18.7%増)となった。

ユーザーの消費行動に変化が見られる状況下、引き続き既存店の堅実な店舗運営や新業態での出店効果などにより、収益拡大に貢献した。また、各店舗におけるイベント実施等により、リアル店舗の魅力の最大化と他事業とのシナジー効果の創出を推進した。

第3四半期累計において、4月に同社人気キャラクターグッズの物販店「カプコンストアセンダイ」(宮城県)、7月に同社の最新情報を体験できる「DIVE!CAPCOM」等を併設した体感型施設「CAPCOM CONNECT SPACE(カプコンコネクトスペース)」をオープンした。加えて、カプセルトイ専門店の「カプセルラボ 原宿竹下通り」が9月に別館、11月に2号店、3号店を出店するなど、合計6店舗を出店したので、施設数は59店舗となっている。また、既存店をクレーンゲーム専門店「ツカモーヨ」としてリニューアルオープンするなど、新業態での積極的な展開を図った。

 

■アミューズメント機器事業

売上高は177億6600万円(同73.5%増)、営業利益は105億4500万円(同107.4%増)となった。

スマートパチスロを中心に市場が堅調に推移している環境下、6月稼働の新機種スマスロ『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』を1万1000台販売するとともに、10月稼働の新機種スマスロ『新鬼武者3』を24.5千台販売し、収益に貢献した。

また、前期11月稼働のスマスロ『モンスターハンターライズ』および3月稼働のスマスロ『バイオハザード5』がプレイヤーからの高評価による長期稼働を受け、リピート販売も好調に推移した。

 

■その他事業

売上高は55億5600万円(同57.6%増)、営業利益は29億4300万円(同135.3%増)となった。

その他事業については、eスポーツビジネスにおいて、『ストリートファイター6』を用いた「CAPCOM Pro Tour 2025」を5月から世界各地域で開催し、8月から国内でのチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」および11月から米国・欧州においても同チームリーグ戦を開催するなど、グローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた展開を図った。いずれも3月に両国国技館で開催の決勝大会に向け熱戦が繰り広げられ、大会のさらなる振興に弾みをつけた。

映像ビジネスにおいては、4月にNetflixの新作アニメ『Devil May Cry』が全世界で配信した。加えて、Legendary Entertainment社との共同出資による、「ストリートファイター」シリーズを原作としたハリウッド実写映画について、2026年10月の公開を発表するなど、主力IPの映像化による認知拡大に努めた。

キャラクタービジネスにおいては、人気タイトル等のキャラクターグッズや各種イベント展開などに注力した。さらに、同社ゲーム開発のプロセス等を展示した「大カプコン展 -世界を魅了するゲームクリエイション」が大阪を皮切りに各地で開催され好評を博すなど、コーポレートブランドの価値向上に向けた施策を講じた。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高1900億円(前期比12.0%増)、営業利益730億円(同11.0%増)、経常利益700億円(同6.6%増)、最終利益510億円(同5.3%増)、EPS121.93円を見込む。従来予想からは変更はない。コンセンサスは、売上高1857億円、営業利益754億円、経常利益732億円、最終利益532億円だった。会社予想はコンセンサスを下回っている。

・売上高:1900億円(同12.0%増)
・営業利益:730億円(同11.0%増)
・経常利益:700億円(同6.6%増)
・最終利益:510億円(同5.3%増)
・EPS:121.93円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:60.7%
・営業利益:74.4%
・経常利益:73.9%
・最終利益:76.2%

 

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