冬季Xゲーム第1日 ( 2026年1月23日    米コロラド州アスペン )

スノーボード女子ハーフパイプで初優勝した清水さら
Photo By ゲッティ=共同

 スノーボード女子ハーフパイプで、ミラノ・コルティナ五輪代表の清水さら(16=TOKIOインカラミ)が95・33点で初優勝を果たした。昨年3月の世界選手権銀メダリストは、1週間前のW杯第5戦で10カ月ぶりに復帰したばかりだったが、女子では最高難度のダブルコーク(DC)1080を決めて初戴冠。2位の工藤璃星(16=TOKIOインカラミ)とともに09年生まれのJK(女子高生)コンビが五輪本番へ弾みをつけた。

 昨年5月に左鎖骨骨折と足のケガ、同12月には右鎖骨骨折と故障続きだった清水は2回目を完璧に滑りきると、鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように両手を突き上げた。大会公式SNSによれば、女子でDC1080を決めたのは史上3人目。弾みをつけるビッグタイトルに、「小さい頃から勝ちたかった大会なので、凄くうれしい。ケガをして少し不安な部分もあったので、五輪前に結果を残すことができて自信になった」と声は弾んだ。

 今月初旬にはW杯第4戦が行われたパイプのサイズは、壁の高さ7・1メートル、壁間距離22・0メートル、傾斜角18度、長さ190メートル。日本の選手が「小さい」と口をそろえ、W杯の男子決勝では最高難度の4回転や4回転半技を誰も出せなかった。それでも清水は5歳から師事する中野智裕コーチ(54)に勢いをつけてもらいスタートすると、一発目に斜め軸に縦2回転、横3回転の大技に成功。「やっぱり気合。気持ちが一番大事」と振り返った。

 トリック中に視界が消え、恐怖心を伴う縦回転を操れる女子選手はごくわずか。そんな中で清水は幼少期から将来を見据えてトランポリンを習い、縦回転の軸をひたすらつくり上げてきた。他にDC1080を成功しているのは五輪連覇中のクロイ・キム(米国)ら2人のみ。「この技があるのとないのでは、だいぶポイントも違う」と五輪でも金メダル獲得の鍵を握る技だ。

 2月12日に行われる五輪決勝でメダルを獲得すれば、16歳92日の冬季五輪日本女子最年少メダル記録を打ち立てる。まだあどけなさが残るJKが、大仕事をやってのける。

 《2位・工藤「めっちゃうれしい」》今季はW杯2戦で2位に入るなど躍進した工藤が、初出場のXゲームでも2位に入った。横2回転半技を連続で繰り出すなどし、試技を重ねるごとに得点を上げる安定感も発揮。「優勝を逃して悔しいところはあるけれど、憧れの場でメダルを獲れたことはめっちゃうれしい」と笑顔を見せた。初の五輪でもメダル争いに加わりそうで、「大会に出るたびに自信になっている。五輪でも全てを出し切れれば」と言葉に力を込めた。

 ◇清水 さら(しみず・さら)2009年(平21)11月12日生まれ、大津市出身の16歳。4歳でスノーボードを始め、9歳ごろからハーフパイプを開始。24~25年シーズンにW杯初参戦し、2戦目で初優勝。昨年3月の世界選手権は2位。スタンスはレギュラー。京都・平安女学院高1年。得意教科は英語、趣味は編み物。

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